UUX(1C) — NEWS-OS Programmer’s Manual
名称
uux − UNIX から他の UNIX でコマンドを実行する
形式
uux [ − ] [ −cClLnprz ] [ −aname ] [ −ggrade ] [ −xdebug ] command-string
解説
uux は種々のシステムからファイルを集め、 指定したシステム上でコマンドを実行し、 結果の標準出力を、指定したシステム上のファイルに送信します。
command-string は、 シェルのコマンドラインのように、 1 つ以上の引数からなりますが、 コマンドやファイル名の前には、 system-name! を置くことができます。 system-name がない場合には、 ローカルシステム上にあるものと解釈されます。
ファイル名は次のうちのいずれかです。
(1)フルパス名
(2)~user に続くパス名。 user は、指定するシステム上のログイン名であり、 そのユーザのログインディレクトリで置き換えられます。
(3)~に続くパス名。 ~ は、システムパブリックディレクトリ (usr/spool/uucppublic) を表します。
(4)カレントディレクトリまでの指定を省略したパス名。
例:
uux "!diff usg!/usr/dan/file1 pwba!/a4/dan/file2 > !~/dan/file.diff"
このコマンドは、 usg と pwba のマシンからそれぞれファイル file1 とファイル file2 を取り出し、 diff(1) コマンドを実行して、 その結果をローカルシステムの ディレクトリ /usr/spool/uucppublic/dan の file.diff に出力します。
シェルの特殊文字 (例えば <>;|) を使用する時には、 command-string 全体を引用符で囲むか、 または特殊文字を個々の引数として囲まなければなりません。
uux は、 実行用のシステムにすべてのファイルを取り込もうとします。 また、 出力ファイルのファイル名は、 かっこを使ってエスケープしなければなりません。
例えば、
uux a!wc b!/usr/file1 \(c!/usr/file2 \)
コマンドはシステム b から /usr/file1 を取り出し、システム a に送り、そのファイルで wc コマンドを実行し、その結果をシステム c へ送ります。
リモートシステムにおいて、 要求したコマンドが許可されない場合、 uux はメールでユーザに知らせます。 この通知は −n オプションで止める事ができます。
オプション
− uux への標準入力が、 command-string の標準入力になる。
−aname
name は、 実行要求者のユーザ ID を置き換えるのに使うユーザ ID。
−c リモートマシンに転送する際に、 ローカルファイルをスプールディレクトリへコピーしない(デフォルト)。
−C 転送のために、 強制的にローカルファイルをスプールディレクトリにコピーする。
−ggrade
grade は英字/数字の 1文字。 0 から 9 まで、 A から Z あるいは a から z までのいずれか。 0 が最も高いグレードで、 z が最も低い。 デフォルトは A。 比較のために例をあげると、 uucp(1c) のデフォルトは n、 メールは通常グレード C で送られる。 ニュースのような重いジョブを実行するときには、 低いグレードを指定するべきです。
−l オリジナルファイルからスプールディレクトリへのリンクを試み、 作成する。 リンクが作成できない場合には、 ファイルをコピーする。
−n コマンドの終了時に、 ユーザへの通知をしない。
−p − と同じ。 uux の標準入力が、 command-string の標準入力になる。
−r ファイルの転送を開始しない。 ジョブをキューに入れるのみ。
−xdebug
デバッグ情報を標準出力に出す。 debug は 0 から 9 までの数字で、 この数字が大きいほど詳細な情報が得られる。 デバッグは特権ユーザにのみ許可される (この動作は L.sys(5) の読み出しアクセスを伴う)。
−z コマンドが失敗した時のみユーザに通知する。
−L uucico を −L フラグ付きで開始する。 ローカルサイトを作成するのみの強制呼び出しをする (uucico(8c) 参照)。
関連ファイル
/usr/spool/uucpスプールディレクトリ
/usr/lib/uucp/∗UUCP のデーモン
/etc/uucp/∗UUCP のコンフィギュレーションデータ
関連事項
uucp(1c), uucico(8c), uuxqt(8c)
注意事項
セキュリティ上の理由から、 多くのシステムではインストールの際に、 uux を通じての要求によって実行可能なコマンドを制約します。 多くのサイトでは、 uux を経由したメール (mail(1) を参照) の受け取りを許します。
バグ
シェルのパイプラインの最初のコマンドのみに、 system-name! を使えます。 他の全てのコマンドは、 最初のコマンドが実行されたシステム上で実行されます。
シェルのメタキャラクタ ∗ を使用しても、 おそらく、 ユーザが期待する結果にはなりません。
シェルのトークンである << と >> は、インプリメントされていません。
csh(1) から uux を起動している時には、 csh のヒストリ機能を抑制するために、 ! キャラクタの前に \ エスケープを前に置かなければなりません (クォートでは不充分です)。
NEWS-OSRelease 4.2.1R