UUCP(1C) — NEWS-OS Programmer’s Manual
名称
uucp − UNIXシステム間でのファイルのコピー
形式
uucp [ −acCdfmr ] [ −nuser ] [ −ggrade ] [ −sspool ] [ −xdebug ] source-file .... destination-file
解説
uucp は、引数 source-file で指定するファイルを、 引数 destination-file にコピーします。 ファイル名は、使っているマシン上のパス名か、次の形式にできます。
system-name!pathname system-name は、 uucp が認識しているシステム名のリストから選びます。 パス名中に記した、 シェルのメタキャラクタ ? ∗ [ ] は、システム名で指定したシステム上で展開されます。
パス名は、次の 4つのうちのいずれかです。
(1)フルパス名。
(2)~user を前につけたパス名。 ~user は、指定するシステム上のユーザ ID であり、 そのユーザのログインディレクトリに置き換えられます。
(3)~ で始まるパス名。 ~ は、システムの公共のディレクトリ(通常は /usr/spool/uucppublic) に展開されます。
(4)カレントディレクトリまでの指定を省略したパス名。
リモートシステムにとって、間違ったパス名であれば、 コピーは失敗します。 また、 destination-file がディレクトリならば、 source-file 名の最後の部分が使われます。 uucp は、転送時にファイルの実行許可をもとのままに保存します。 また、読み出し/書き込み許可を 0666 に設定します (chmod(2) 参照)。
オプション
−a カレントディレクトリを検索するのに、 getwd を使用しません (これは、しばしば効率を上げるために使われます)。
−c スプールディレクトリにコピーを作らず、ソースファイルを 直接送信します(デフォルト)。
−C ソースファイルをスプールディレクトリにコピーし、 コピーしたファイルを送信します。
−d ファイルのコピーに必要なすべてのディレクトリを作ります(デフォルト)。
−f ファイルのコピーのために、中間ディレクトリを作りません。
−ggrade
grade は英数字 1 文字。指定した文字が ASCII 順で小さいほど、 個々の交信中により早く送信することができます。 デフォルトは n 。 類例をあげると、 uux(1C) のデフォルトは A 、 メールは通常 C で送信されます。
−m コピーが終了したとき、要求した側にメールを送ります。
−nuser
リモートシステム上のユーザ user にメールを送り、ファイルが送られたことを知らせます。
−r 転送を始めず、ジョブをキューに入れるだけです。
−sspool
スプールディレクトリとして、デフォルトではなく、 spool を使います。
−xdebug
debug のレベルに応じて、デバッグ情報を表示します。
関連ファイル
/usr/spool/uucpスプールディレクトリ
/usr/lib/uucp/∗プログラムファイル
/etc/uucp/∗データおよび設定ファイル
関連事項
D.A.Nowitz and M.E.Lesk, A Dial-Up Network of UNIX Systems.
D.A.Nowitz, Uucp Implementation Description.
警告
リモートアクセス可能なファイルの範囲が、 厳しく制限されることがあります (機密保護上の理由から、当然そうあるべきです)。 このため、指定したパス名でファイルを引き出せないことがありえます。 このような時には、 リモートシステムの責任者にファイルを転送してくれるように、 頼んでみてください。 また、同じ理由から、 任意のパス名へファイルを転送できないこともありえます。
バグ
uucp で受信したすべてのファイルは、 uucp の管理者 (通常、UID 66) が所有します。
オプション −m は、ファイルの送信、 あるいは、1つのファイルを受信する場合にのみ有効です (スペシャルシェルキャラクタ ? ∗ [ ] で指定した複数ファイルの受信時には、 オプション −m の効果はありません)。
現在 uucp は、いくつかのシステムを経由して別のシステムへコピーすることはできません。 これは、次のコマンド形式が使用できないためです。
uucp myfile system1!system2!system3!yourfile
このような必要があるときには、 uusend(1C) を使ってください。
なお、 csh(1) から uucp を呼び出すとき、 csh のヒストリ機能を抑制するために、文字 ! の前に エスケープ文字 \ を入れなければなりません (引用符 ’ ’ では抑制できません)。
uucp は、「他のユーザ」に読み出しアクセスを与えない ファイルのコピーを行いません。 すなわち、ファイルは少なくとも 0444 モードを満足していなければなりません。
NEWS-OSRelease 4.2.1R