DKA(4) — NEWS-OS Programmer’s Manual
名称
dka − ディスクアレイ デバイスドライバ
形式
/dev/dka[0-8][a-h]
/dev/rdka[0-8][a-h]
解説
dka は NWS-5900 に内蔵されている 9 台のディスクデバイスで構成されるディス クアレイデバイスのドライバです。
現在 4レベルの RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)と、9 台のディ スクデバイスを各々単体で使用するタイプ(sd デバイスドライバと同じ機能) の合計 5 タイプを実装しています。RAID とは、ディスクデバイス障害時にオ リジナルのデータを回復できるようにパリティデータを含むディスクアレイに おけるデータ記憶方式の種類を規定したものです。
1. RAID level0( ストライピング )
2. RAID level1( ミラーリング )
3. RAID level3( 固定パリティ付きストライピング )
4. RAID level5( 分散パリティ付きストライピング )
5. direct disk
RAID level0( ストライピング )
9 台のディスクデバイスを 1つの仮想ディスクデバイスとしてとり扱うデータ 記憶方式です。ディスクのアクセススピードを向上させるために、データをあ るブロック数(ストライプユニットと呼ぶ)毎に分割して、各ディスクデバイスに割り当 てます。従って、ディスクアクセス時にシーク動作によって生じる遅延が小さ くなり、また、 9 台あるディスクデバイスの並列アクセスによっても速度が 向上します。しかし、パリティデータを用いないためディスクデバイスの障害 に対して、データを復旧することはできません。
この 1 つの仮想ディスクデバイスは、9 個のディスクデバイス /dev/dka0 〜 /dev/dka8 に分けることができ、さらにその一つのディスクデバイスを 8 個 のパーティションに分けることができます。
RAID level1( ミラーリング )
2 台のディスクデバイスを多重化して 1 つの仮想ディスクデバイスとして取 り扱うデータ記憶方式です。1 台のディスクデバイスに、もう 1 台のディス クデバイスのデータを複写させて多重化します。そうすることにより、片方の ディスクデバイスに障害が発生しても、もう一方のディスクデバイスからデー タを復旧することができます。
このように、ミラーディスクを使うことによって、システムの信頼性を上げる ことができますが、データアクセス速度は、通常のディスクデバイスと変わり なく、また同じデータを 2 台のディスクデバイスに保存するため、ディスク デバイスの容量は半分になります。
各々の仮想ディスクデバイスは、1 個のディスクデバイス (/dev/dka0、/dev/dka1、 等) として使用することができ、さらにその 1 つのディスクデバイスを 8 個の パーティションに分けることができます。
また、9 台のディクスデバイスに、この機能を用いますと、1 台のディスクデ バイスが余りますので、これは direct disk として使用します。従って、こ の direct disk に障害が発生した場合は、データを復旧することはできませ ん。
RAID level3( 固定パリティ付きストライピング )
RAID level0 と同様のストライピングですが、9 台あるディスクデバイスのう ち 1 台をデータ復旧用のパリティデータの保存に割り当てるデータ記憶方式 です。このため、1 台のディスクデバイスに障害が発生しても、パリティデー タを用いてデータを復旧させることが可能です。パリティデータは、各ディス クデバイスの同じストライプユニット間の相関を計算して求めます。
この方式では、1 台のディスクデバイスをパリティデータ保存専用にするため、 小さなサイズのデータが多い場合には、このディスクデバイスに対するアクセ スが繁雑に起こるようになり、全体のデータ転送効率が低下することがありま す。従って、この方式は比較的サイズの大きなデータを多く扱うような時に適 しています。
この 1 つの仮想ディスクデバイスは、9 個のディスクデバイス/dev/dka0 〜 /dev/dka8 に分けることができ、さらにその一つのディスクデバイスを 8 個 のパーティションに分けることができます。
RAID level5( 分散パリティ付きストライピング )
RAID level3 と同じデータ記憶方式ですが、パリティデータを 1 台の専用ディ スクデバイスに保存するのではなく、ストライプユニット毎に各ディスクデバイスに分散 させて保存します。
これにより、小さなサイズのデータが多い時でも、特定の 1 台のディスクデ バイスに負荷が集中することなく、各ディスクデバイスに均一化され、データ 転送効率は低下しません。
この 1 つの仮想ディスクデバイスは、 9 個のディスクデバイス /dev/dka0 〜 /dev/dka8 に分けることができ、さらにその一つのディスクデバイスを 8 個のパーティションに分けることができます。
DIRECT DISK
9 台のディスクデバイスを個々独立させて各々のデバイス名を /dev/dka0 〜 /dev/dka8 として使用する方法です。機能的には sd デバイスのドライバと同 じですので、sd(4) を参照下さい。ただし、IOCTL に関しては、その限りでは ありませんので御注意下さい。
設定方法
dka の設定方法は、付属のソフトウェアマニュアル ( NWS−5900ディスクアレイ 管理ツール ) を御覧下さい。
関連事項
servadmin(1), dkaconfig(8), servstat(1), sd(4)
著作権
Copyright (c) 1989, 1990, 1991, 1992, 1993 Sony Corporation
NEWS-OSRelease 4.2.1R