EX(1) — UNIX Programmer’s Manual
名称
ex, edit − テキストエディタ
形式
ex [ − ] [ −v ] [ −t tag ] [ −r ] [ +command ] [ −l ] name ...
edit [ ex options ]
解説
ex は、エディタ edit、 ex、 vi のもとになるものです。 ex は、 ed のスーパーセットであり、 その拡張機能のうちで最も注目に値するものは画面編集機能です。 画面に基づいた編集は、 vi の焦点になっています。
ed をまだ使用されたことがない、または臨時のユーザである場合には、 edit が便利なエディタであることに気付かれることでしょう。 edit は、システムプログラマや ed に精通した人々に使用されている ex ほど複雑ではありません。
CRT端末装置を持っているユーザであれば、 画面編集エディタを使用したいと思うことでしょう。 その場合には、 vi(1) を参照してください。 vi(1) は、 ex の画面編集の部分に焦点を合わせたコマンドです。
文献
Edit: A tutorial(USD:14) は、コンピュータまたは UNIX システムに関する知識 がない読者を想定して書かれている edit の入門書です。
Ex Reference Manual − Version 3.7(USD:16) は、 ex のコマンドモードの全機能について述べられているマニュアルですが、 これだけではエディタの使い方を習得できないかもしれません。 ex のコマンドモードを用いた、より高度な編集方法の入門書としては、 Brian Kernighan によって書かれた ed エディタのための文献がありますので、そちらも参照されるとよいでしょう。 序章と上級者向けドキュメントで述べられている事柄は ex を使用するうえで役立ちます。
An Introduction to Display Editing with Vi(USD:15) では、画面編集エディタである vi について紹介されていて、 vi に関する参考事項が載っています。さらに、 Vi Quick Reference カードは、 vi の各種コマンドを便利で機能的に要約したものなので、上記の Introduction と併用することができます。
多国語対応
漢字をはじめ多国語を含む入力に対応するための処理は、以下のとおりです。
stty コマンドを使って、現在の tty のモードを確認してください。 tty のモードは、non parity, pass8 で、漢字端末のコードが sjis、 euc または jis でなければなりません。 ASCII の時は、漢字を含むファイルの編集はできません。
正規表現内で全角文字や半角片仮名を使用できます。文字単位でマッチングします。 コードの順位は、次のとおりです。
ASCII < 半角片仮名 < 全角文字
termcap に KJ という論理型変数があると、端末が全角文字を認識して カーソル移動を全角文字単位で処理すると解釈します。
関連ファイル
/usr/lib/ex?.?stringsエラーメッセージ
/usr/lib/ex?.?recoverrecover コマンド
/usr/lib/ex?.?preservepreserve コマンド
/etc/termcap端末機機能の記述
~/.exrcエディタスタートアップファイル
/tmp/Exnnnnnエディタの一時的ファイル
/tmp/Rxnnnnnバッファの一時的ファイル
/usr/preserve保存ディレクトリ
関連事項
awk(1), ed(1), grep(1), sed(1), grep(1), vi(1), termcap(5), environ(7)
著者
William Joy によって最初に書かれました。
Mark Horton がバージョン2.7 以降このエディタを保守していて、マクロ、 多くの機種の端末装置のサポート、およびワード短縮形モードなどの種々 の機能が付け加えられました。
バグ
undo コマンドを実行すると、変更された行のすべてのマークが失われ、 その後、マークされた行が変更された時に、それらのマークは復元されます。
undo は、変更されたバッファをクリアしません。
z コマンドは、物理的な行ではなく、多数の論理的な行を表示します。 長い行がある場合には、出力が画面に収まらないこともあります。
コマンド行オプション‘−’が使用されている場合には、ファイルの入出力 エラーが発生しても名前は表示されません。
大文字と小文字の区別を無視する走査を 1回で行う方法はありません。
指定されたバッファに収められたテキストがエディタを終了する前に 使用されていなくても、エディタは警告しません。
ナルキャラクタは、入力ファイルで捨てられてしまい、結果として得られる ファイルには含まれません。
NEWS-OSRelease 3.3