STICKY(8) — NEWS-OS Programmer’s Manual
名称
sticky − 常駐テキストと追加専用ディレクトリ
解説
スティッキービット (sticky bit。 ファイルモードビットの 01000。 chmod(2) を参照のこと)を使用して、 ある実行可能ファイルとディレクトリに対する特別対応を指定します。
実行可能ファイルのスティッキーテキスト
共用可能な実行可能ファイルに「スティッキービット」が設定されると、 そのファイルのテキストはシステムのスワップ領域から削除されなくなります。 したがって、そのファイルは、 実行時ごとにファイルシステムからロードされる必要はありません。 共用可能テキストセグメントは普通、 使用後は LFU キャッシュ(least-frequently-used キャッシュ)に置かれます。 したがって、「スティッキービット」は共通使用の テキストイメージにはほとんど影響しません。
共用可能な実行可能ファイルは、 ld(1) の −n と −z オプションによって作成されます。
スーパーユーザだけが、 共用可能な実行可能ファイルに「スティッキービット」を設定できます。
実行不可能ファイルのスティッキー
実行ビットがセットされていないファイルに 「スティッキービット」が設定されると、 そのファイルをアクセスするのにカーネルのバッファキャッシュが 使用されなくなります。 大きなファイル(ディスクレスのクライアント用のスワップファイルなど)に これを用いることにより、 このファイルへのアクセスが他のすべてのファイルをサーバのキャッシュから 追い出してしまうということがないようにできます。
スティッキーディレクトリ
「スティッキービット」が設定されているディレクトリは、 追加専用ディレクトリ、すなわちもっと正確に言うと、 ファイル削除が制限されているディレクトリになります。 スティッキーディレクトリにあるファイルの 削除または名前変更が可能なのは、次の 3 者です。
(1) そのディレクトリへの書き込み権限を持つ、そのファイルの所有者
(2) そのディレクトリの所有者
(3) スーパーユーザ
公に書き込み可能でなければならないが、 互いのファイルの勝手な削除や名前変更を禁止しなければならない /tmp のようなディレクトリに適用すると、 この機能は有効です。
任意のユーザがスティッキーディレクトリを作成できます。 ファイルモードの修正についての詳細は、 chmod(1) を参照のこと。
バグ
スティッキーテキストを持つ実行可能ファイルのテキスト領域は、 スワップ領域の中では保存されますので、 この機能を濫用すると、システムのスワップがなくなります。
mkdir(2) は、スティッキービットをセットしたファイルは作成しません。
NEWS-OSRelease 4.2.1R