PASSWD(5) — NEWS-OS Programmer’s Manual
名称
passwd − パスワードファイル
形式
/etc/passwd
解説
passwd ファイルは、各ユーザのアカウントに関する基本情報を含んでいます。 このファイルには、下記の形式の、許可された各ユーザの 1 行のエントリが 含まれます。
username:password:uid:
gid:gcos-field:home-dir:
login-shell
ここで
username
ユーザのログイン名です。 このフィールドには大文字は含まれず、長さは 8 文字を超えてはなりません。
password
ユーザの暗号化されたパスワードです。 このフィールドが空の場合、 login(1) はユーザをログインするときにはパスワードを要求しません。
uid ユーザのシステム用の数値 ID です。 これは一意でなければなりません。 uid は、一般的には 0 から 32767 の間の値です。
gid ユーザが所属するグループの数値 ID です。 gid は、一般的には 0 から 32767 の間の値です。
gcos-field
ユーザの実際の名前と、メールメッセージ処理で一緒に渡す情報です。 これは、これまでの事情から gcos-field と呼ばれます。 このフィールドの & はログイン名を表します(ログイン名がユーザの実際の名前の一部である場合)。
home-dir
ログインして最初にユーザが入れられるディレクトリに対するパス名です。
login-shell
ユーザの初期シェルプログラムです。 このフィールドが空の場合、デフォルトのシェルは /usr/bin/sh です。 passwd ファイルは、NIS (Network Information Service) からの エントリを含むことを意味する ‘+’ (プラス記号)で始まる行をもつこともできます。 このファイルには、3 つのスタイルの + エントリがあります。 + は、それだけで、その時点での NIS パスワードファイルの全内容を 挿入することを意味します。 +name は、その時点での NIS からの name のエントリ(もしあれば)を挿入することを意味します。 +@netgroup は、その時点でのネットワークグループ netgroup の全メンバのエントリを挿入することを意味します。 +name エントリがナルでない password、gcos、home-dir、 または login-shell フィールドをもつ場合は、そのフィールドの値は NIS に含まれる 値を無効にします。 uid および gid フィールドは、無効にすることはできません。 passwd ファイルは、NIS からのエントリを認めないことを意味する ‘−’ (マイナス記号)で始まる行をもつこともできます。 このファイルには、2 つのスタイルの ‘−’ エントリがあります。 −name は、(このファイルまたは NIS 内の) name のその後のエントリ(もしあれば)を認めないことを意味します。 −@netgroup は、ネットワークグループ netgroup の全メンバのその後のエントリを認めないことを意味します。 パスワードファイルは、 /etc ディレクトリに存在する ASCII ファイルです。 /etc/passwd はすべてのシステムについて一般的な読み取り許可をもっており、ユーザの数値 ID を名前にマップするルーチンによって使用されることが可能です。 テキストエディタで編集する場合は、 /etc/passwd ファイルを同時変更に対してロックするために適切な注意を払わなければ なりません。 vipw(8) は必要なロックを行います。
例
passwd ファイルの例を示します。
root:q.mJzTnu8icF.:0:10:Super User:/:/bin/csh
fred:6k/7KCFRPNVXg:508:10:% Fredericks:/home/fred:/bin/csh
+john:
+@documentation:no-login:
+::::Guest
この例では、ユーザ root および fred のための固有のエントリがあり、 システムがスタンドアロンで実行されている場合でも ログインできるようになっています。 ユーザ john は、NIS にある彼のパスワードエントリをそのまま使用できます。 documentation というネットグループの人は誰も パスワードフィールドを使用できません。 その他の人は、 Guest という gcos フィールドを持つことを除いて、 通常のパスワード、シェル、ホームディレクトリでログインできます。
関連ファイル
/etc/passwd
関連事項
login(1), mail(1), passwd(1), crypt(3), getpwent(3), group(5), adduser(8), sendmail(8), vipw(8)
バグ
mail(1) および sendmail(8) は、gcos フィールドを使用して、メールメッセージをアドレス指定するための From: 行を構成しますが、これらのプログラムは、応答を構成する際に、 ネストされた丸かっこによって混乱します。 この問題は、gcos フィールド内で別のタイプの角かっこを使うことによって 回避できます。 例えば、
(& Fredricks [Podunk U <EE/CIS>] {818}-555-5555)
NEWS-OSRelease 4.2.1R