ISDN.CONF(5) — NEWS-OS Programmer’s Manual
名称
isdn.conf − ISDN/X.25 インターフェース設定ファイル
解説
isdn.conf は、ISDN/X.25 インターフェースのソフトウェアの設定を指定します。 このファイルは、 isdnload(8) によりインターフェースを初期化する際に用いられます。 isdn.conf を修正した後は、 isdnload(8) を再実行してください。
NWB-236 では、ISDN と X.25 の切り替えなどの電気的設定は インターフェースボード上のジャンパスイッチで切り替えます。
isdn.conf では、一行に一つずつパラメータ識別子と設定値を、 空白またはタブで区切って指定します。 “#” 以降はコメントと見なされます。
設定可能なパラメータは、次のとおりです。
d_protcolISDN D チャネル上の呼制御プロトコル。 isdn.conf の最初で指定してください。 現在サポートしているプロトコルは、次のとおりです。
q.931CCITT 1988 勧告
ntt日本 NTT INSnet64、KDD 国際 ISDN
1tr6ドイツ DBP ISDN (NWB-236 のみ)
dkz-n1ドイツ ISPBX 用 ZVEI ガイドライン (NWB-236 のみ)
dkz-n2ドイツ ISPBX 用 ZVEI Q.931 拡張 (NWB-236 のみ)
デフォルトは、ntt です。
addressISDN のアドレスまたは X.25 DTE アドレス。 ISDN では、同一バス上の端末を区別する場合に 複数加入者番号 (MSN : Multiple Subscriber Number) サービス (日本では ダイヤルインサービスと呼びます) もしくは後述のサブアドレスを用います。 MSN を用いる場合、設定された番号と一致する番号を持っている場合のみ 着信を受け付けます。 MSN は、通常、契約者番号の最後の数桁が用いられます。 MSN を使用しない場合は、このパラメータは設定しなくてもかまいません。
sub_addrISDN サブアドレス。 サブアドレスが一致する場合のみ着信を受け付けます。 接続する ISDN がサブアドレスをサポートしていない場合は、 このパラメータは設定しないでください。 サブアドレスは 19 文字までの文字列により構成されます。 数字以外の文字列を使用すると、網間接続する場合に、 接続できない可能性があります。 通信規格の標準化にともない、 将来、数字のみを受け付けるようになるかもしれません。
subaddr_format
ISDN サブアドレスのコーデイング方法を ia5 (International Alphabet No.5、ほぼ ascii(7) と同様) または bcd (Preferred Binary Encoding、 ‘IA5 の値 − 32’ を BCD 2 文字で表す) のいずれかから選びます。 CCITT X.213 勧告では Preferred Binary Encoding を用いるよう記述していますが、 現在多くの ISDN 機器では IA5 を 用いているため、デフォルトは ia5 とします。 (NEWS-OS 3.3a/3.9R 対応ソフトウェアは bcd のみを受け付けます)
uui_service_1
ISDN 回線交換による IP 接続の発信時に ユーザ・ユーザ情報要素を送信するか (on) か 否か (off) を指定します。 デフォルトは on です。
llc_l2ISDN 回線交換による IP 接続の発信時の低位レイヤ整合性情報要素 (Low Layer Compatibility) を選択します。 x25lapb または x75slp のいずれかから選びます。 デフォルトは x25lapb です。 (NEWS-OS 3.x では x75slp での着呼を受け付けませんので ご注意ください)
max_lcnPSPSN または ISDN パケット交換 (B チャネル) における X.25 最大ロジカルチャネル番号。 1 から max_lcn までのすべてのチャネルは発着両用として用いられ、 PVC (Permanent Virtual Circuit) はサポートされていません。 PSPSN や ISDN パケット交換 (B チャネル) を使用しない場合は 0 を 指定します (デフォルト)。
max_pkt_size
PSPSN または ISDN パケット交換 (B チャネル) における X.25 最大パケットサイズ。 2 のべき乗の数値を指定します。 デフォルトは 256 です。
window_size
PSPSN または ISDN パケット交換 (B チャネル) における X.25 パケットレイヤのウィンドウサイズ。 デフォルトは 7 です。
d_max_lcn
ISDN パケット交換 (D チャネル) における X.25 最大ロジカルチャネル番号。 1 から d_max_lcn までのすべてのチャネルは発着両用として用いられ、 PVC (Permanent Virtual Circuit) はサポートされていません。 ISDN パケット交換 (D チャネル) を使用しない場合は 0 を 指定します (デフォルト)。
d_max_pkt_size
ISDN パケット交換 (D チャネル) における X.25 最大パケットサイズ。 128 または 256 のいずれかを指定します。 デフォルトは 256 です。
d_window_size
ISDN パケット交換 (D チャネル) における X.25 パケットレイヤのウィンドウサイズ。 デフォルトは 7 です。
packet_channel
ISDN B チャネルパケットおよび D チャネルパケットの両方を 利用する場合、どちらのチャネルを優先的に使用するかを 指定します。 B チャネルを優先する場合は prefer_b (デフォルト)、 D チャネルを優先する場合は prefer_d と指定します。
x25_plpX.25 パケットレイヤプロトコルを使用する (on) か 否か (off) を指定します。 dl(4) による専用線接続の場合のみ off とします。
lapb_addr専用線接続の場合に、 データリンク (LAPB) のアドレスを 一方は dte 他方は dce と指定します。 デフォルトは dte です。
l1_speedI インターフェース専用線接続の場合に、 回線速度を設定します。 64k、 128k の中から選びます。 128k は NWB-5831 のみでサポートされています。 デフォルトは 64k です。
automodeIP パケットによる自動発呼を行う場合、on と指定します。 isdnd(8) による自動切断と同時に使用してください。 デフォルトは off です。
broadcastIP ブロードキャストパケットの送信を許可する場合、on と指定します。 このオプションを使用すると、 isdnd(8) による自動切断を妨げる可能性がありますので、 ご使用には注意してください。 なお、ブロードキャストパケットによる自動発呼は行いません。 デフォルトは off です。
compressRFC 1144 に基づく TCP/IP ヘッダの圧縮を行う場合、on と指定します。 デフォルトは off です。
例
最初の例は、NTT の INS ネット 64 での例です。 日本のダイレクトダイヤルインサービスでは、address として 「市内局番 − 加入者番号」が用いられます。 この例では、NEWS-OS 3.3a/3.9R 対応のソフトウェアとの互換性のため、 サブアドレスのコーディング方法を bcd としています。
d_protocolntt
address5123-4567
sub_addr4711
subaddr_formatbcd
automodeon
次の例は、ドイツ DBP の ISDN での例です。 この ISDN は sub_addr はサポートしていませんが、 契約時のオプションとして、 複数加入者番号を用いることができます。 加入者番号の最後の数字が address として使用できます。
d_protocol1tr6
address1
automodeon
最後の例は、NTT の DDX-P での例です。 DTE address には、DNIC (Data Network Identification Code、 DDX-P では 4401) は記述しません。
address2345671
max_lcn4
window_size3
automodeon
関連事項
注意事項
自動発呼モード automode は、呼の衝突や、網の輻輳などにより失敗することがあります。 アプリケーションがこれを考慮する必要があります。
複数の NWB-5831 が装着されている場合も、 automode / broadcast / compress は共通のパラメータで、最後に実行された isdnload(8) コマンドの設定が有効になります。
間違った設定では、動作しないことがあります。
NEWS-OSRelease 4.2.1R