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TIP(1C)  —  NEWS-OS Programmer’s Manual

名称

tip, cu − リモートシステムに接続する

形式

tip [ −v ] [ −speed ] system-name
tip [ −v ] [ −speed ] phone-number cu phone-number [ −t ] [ −s speed ] [ −a acu ] [ −l line ] [ −# ]

解説

tip と cu は、他の装置への全二重接続を確立し、 リモートマシンに直接ログインするのと同じ状態を作りだします。 言うまでもなく、接続したいと思うマシンにログインできるアカウントが なければなりません。 tip の方が好ましいインターフェースです。 cu インターフェースは、version 7 の “call UNIX” コマンドに 執着している人々のためにあります。 このマニュアルでは、 tip についてだけ説明します。

タイプした文字は、通常リモートマシンに直接転送されます (同様にこの装置がエコーを返します)。 行の最初の文字として表れる波形記号(チルダ: ~) はエスケープ文字です。 以下のものが認識されます。

~^D または ~.
接続を中止して終了します (リモートマシンではまだログインしています)。

~c [name]
ディレクトリを name に変更します (引数がないとホームディレクトリへの変更を意味します)。

~!  シェルにエスケープします (シェルを終了すると tip へ戻れます)。

~> ローカルからリモートへファイルをコピーします。 tip は、転送すべきローカルファイル名を尋ねてきます。

~< リモートからローカルへファイルをコピーします。 tip はまず送信されるファイル名を、 次にリモートマシン上で実行されるコマンドを尋ねてきます。

~p from [ to ]
ファイルをリモート UNIX ホストへ送信します。 この put コマンドは、 tip に from ファイルを送らせる一方で、 リモート UNIX システムでコマンド文字列 cat >to を実行させます。 to ファイルが指定されていない場合、 from のファイル名を使用します。 このコマンドは、 ~> コマンドの UNIX 特有のバージョンです。

~t from [ to ]
リモート UNIX ホストからファイルを取り出します (take)。 put コマンドの場合と同様、 to ファイルが省略された時 from のファイル名が使われます。 リモートホストはファイルを tip へ送信するために、 コマンド文字列 cat ’from’;echo ^A を実行します。

~| リモートコマンドからの出力をローカル UNIX プロセスへパイプします。 ローカル UNIX システムに送られたコマンド文字列は、シェルで処理されます。

~$ ローカル UNIX プロセスのからの出力をリモートホストへパイプします。 ローカル UNIX システムに送られたコマンド文字列は、シェルで処理されます。

~# BREAK をリモートシステムに送信します。 必要な ioctl コールをサポートしないシステムについては、 ブレークは伝送速度の変化と DEL 文字のシーケンスでシミュレートされます。

~s 変数をセットします(下記の説明を参照)。

~^Z tip をストップします(ジョブコントロール可能な場合のみ有効)。

~^Y tip の「ローカル側」だけストップします(ジョブコントロール可能な場合のみ 有効)。 リモートホストからの出力を表示するサイドである tip の「リモート側」は、走行したままです。

~?  チルダ記号エスケープの概説を表示します。

tip は、特定のシステムに到達する方法、 およびシステムと通信する際の操作方法を知るために、ファイル /etc/remote を使用します。 詳細については remote(5) を参照してください。 各システムには、接続を設定するためのデフォルトのボーレートがあります。 この値が不適当な場合、使用するボーレートはコマンドラインで指定できます。 例えば tip −300 mds という具合いです。

tip が接続を確立した場合、接続メッセージがリモートシステムへ送信されます。 デフォルト値があれば、 /etc/remote に定義します。

tip が引数を尋ねてくる場合(例えばファイル転送の設定中など)、 タイプされた行は標準の erase と kill 文字で編集できます。 プロンプトに空白行で応答した場合、または割り込みは、 tip との対話を打ち切り、リモートマシンへ戻ります。

tip は排他的アクセスを行ってモデムとターミナルラインをオープンし、 uucp(1C) で使用したロッキングプロトコルを守ることにより、複数のユーザが リモートシステムに接続することから保護します。

転送中、 tip は転送されるラインの数の実行カウントを行います。 ~> と ~< コマンドを使用する場合、 eofread と eofwrite 変数は、読み取りのときは end-of-file を確認し、 書き込みのときは end-of-file を指定する目的で使用されます(下記参照)。 ファイル転送のフロー制御は、通常タンデムモードに依存します。 リモートシステムがタンデムモードをサポートしない場合、 転送された各々の文字のエコーを基に tip がリモートシステムと同期する必要があることを表示するために、 echocheck がセットされます。

システムに接続するために tip が電話番号をダイアルしなければならない場合には、 その動作を示す各種メッセージを表示します。

変数

tip は、動作を制御する一連の変数を持っています。 「変数」のいくつかは、通常のユーザには読み取り専用です (ルートは意味のある何にでも変更可能)。 変数は s エスケープにより表示およびセットができます。 変数の構文は vi(1) と Mail(1) に基づいて作られます。 all を引数として set コマンドに与えると、ユーザが読めるすべての変数を表示します。 最後に ?  を付けることにより、 ユーザは特定の変数の表示を選択的に依頼することができます。 例えば escape?  は、現在のエスケープ文字を表示します。

変数は数値、文字列、文字、あるいはブール値です。 ブール変数は単にその名前を指定することでセットされ、 !  を名前の前に付けることでリセットできます。 その他のタイプの変数は = と値を連結することによりセットします。 代入文には空白があってはいけません。 単一のセットコマンドは、変数をセットするのと同様に、 変数の値を調べるためにも使用します。 変数は、(ホームディレクトリ内のファイル .tiprc に ~s プレフィックス無しで) セットコマンドを配置することにより、 実行時に初期設定されます。 −v オプションは、行われた set をそのまま tip に表示させます。 いくつかの一般変数には省略形があります。 次に示すものは一般変数、その省略形、およびデフォルト値のリストです。

beautify
(bool) セッションがスクリプトされる場合に、 印字不可能な文字を除きます。省略形は be です。

baudrate
(num) 接続を確立する際のボーレートを示します。省略形は ba です。

chardelay
(num) 送信する際の 1 文字ごとの待ち時間(ミリ秒)を示します。

dialtimeout
(num) 電話番号をダイアルするとき、 接続が確立されるのを待つ時間(秒)を示します。省略形は dial です。

echocheck
(bool) 送信された最終文字のエコーを待つことにより、 ファイル転送中にリモートホストと同期します。デフォルトは off です。

eofread
(str) ~< ファイル転送コマンド中に、送信終了を知るための文字列を示します。省略形は eofr です。

eofwrite
(str) ~> ファイル転送コマンド中に、送信終了を示すために送られる文字列を示します。 省略形は eofw です。

eol
(str) 行末を示す文字のセットを示します。 tip は、行末直後のみエスケープ文字を認識します。

escape
(char) コマンドプレフィックス(escape)文字を示します。省略形は es です。デフォルト値は ~ です。

exceptions
(str) ビューティフィケーションスイッチのために 除いてはならない文字のセットを示します。 省略形は ex です。デフォルト値は \t\n\f\b です。

force (char) リテラルデータ送信を強制するのに使用する文字を示します。 省略形は fo です。デフォルト値は ^P です。

framesize
(num) ファイル受信時に、 ファイルシステムへの書き込みにバッファリングするデータ量(バイト)を示します。 省略形は fr です。

host
(str) 接続するホストの名前を示します。 省略形は ho です。

linedelay
(num) 送信の際の行ごとの待ち時間(ミリ秒)を示します。

prompt
(char) リモートホストでの行末を示す文字を示します。 省略形は pr です 。デフォルト値は \n です。この値はデータ転送中の同期に使用されます。 ファイル転送コマンド中に転送されたラインの数は、 この文字が受信された数に基づきます。

raise (bool) 大文字マッピングモードを示します。 省略形は ra です。デフォルト値は off です。このモードが有効な場合、小文字をリモートマシンへ送信する際に、 tip により大文字にマップされます。

raisechar
(char) 大文字マッピングモード切り替えに使用する入力文字を示します。 省略形は rc です。デフォルト値は ^A です。

record
(str) セッションスクリプトを記録するファイル名を示します。 省略形は rec です。デフォルト値は tip.record です。

script (bool) セッションスクリプティングモードを示します。省略形は sc です。デフォルト値は off です。 script が true の場合、 tip は、 record で指定したスクリプトレコードファイルに、 リモートマシンにより送信されたもの全てを記録します。 beautify スイッチが on のとき、 表示可能な ASCII 文字のみがスクリプトファイルに含まれます (040 と 0177 の間の文字)。 変数 exceptions は、ビューティフィケーション通常規則の例外である 文字を示すために使用されます。

tabexpand
(bool) ファイル転送中にタブをスペースに拡張します。 省略形は tab です。デフォルト値は false です。各タブは 8 スペースに拡張されます。

verbose
(bool) 冗長モードを示します。 省略形は verb です。デフォルト値は true です。冗長モードが有効な場合、 tip はダイアル中にメッセージ、 ファイル転送動作中に転送された現在の行数、などを表示します。

SHELL
(str) ~!  コマンドに使用するシェルの名前を示します。デフォルト値は /bin/sh、 または環境変数から取ります。

HOME
(str) ~c コマンドに使用するホームディレクトリを示します。 デフォルト値は環境変数から取ります。

関連ファイル

/etc/remoteグローバルなシステムの記述
/etc/phonesグローバルな電話番号データベース
${REMOTE} 私用のシステム記述
${PHONES}私用の電話番号
~/.tiprc初期設定ファイル
/usr/spool/uucp/LCK/LCK..∗
uucp との衝突を回避するためのロックファイル

診断

説明なしでも、読めばわかるようになっていると思っています。

関連事項

remote(5), phones(5)

バグ

変数のすべてがここに文書化されているわけではありません。 おそらく、文書化されていない部分は 切り捨てられるべきでしょう。

NEWS-OSRelease 4.2.1R

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