TELNET(1C) — NEWS-OS Programmer’s Manual
名称
telnet − TELNETプロトコルへのユーザインターフェース
形式
telnet [ −C ] [ host [ port ] ]
解説
telnet は、 TELNET プロトコルを使用して他のホストと通信するのに使用します。 telnet を引数なしで起動すると、コマンドモードに移行し、 プロンプト(“telnet> ”)が表示されます。 このモードでは、下に示すコマンドを受け付け、実行します。 引数付きで起動すると、これらの引数で open コマンド (下記参照) を実行します。
接続が完了すると、 telnet は入力モードに入ります。 入力モードには「文字単位」と「行単位」とがありますが、 リモートシステムがどちらをサポートしているかによって決まります。
「文字単位」モードでは、タイプされるほとんどのテキストは、 文字単位に、ただちにリモートホストに送信され処理されます。
「行単位」モードでは、すべてのテキストはローカルにエコーされ、 通常は、入力が完了した行だけがリモートホストに送信されます。 「ローカルエコーキャラクタ」(初期値は “^E”) を用い、 ローカルエコーをオン/オフできます(これはほとんどの場合、 パスワードを入力するときそれを表示させないために使われます)。
いずれのモードでも、 localchars トグルが TRUE (行モードでのデフォルト、下記参照)なら、ユーザの quit、 intr、 flush 文字は局所的にトラップされ、 TELNET プロトコルシーケンスとしてリモート側に送信されます。 オプション (下記、 toggle autoflush および toggle autosynch を参照)は、 この動作で次の出力を端末へ送出します(リモートホストが TELNET シーケンスを認識するまで)。 そして前の端末入力を追い出します (quit および intr の場合)。
リモートホストに接続している間、 telnet コマンドモードへ入るには telnet 「エスケープ文字」(“^]”) を入力します。 コマンドモードでは通常の端末編集方法が使えます。
−C オプションにより、 ローカル端末ドライバで漢字コードの変換を行うことができます。
コマンド
次のコマンドが使用できます。 各コマンドについては、 そのコマンドであることを識別できるだけの文字数をタイプすれば十分です (これはまた、 mode、 set、 toggle、 display コマンドの引数でも同じことがいえます) 。
open host [ port ]
指定のホストへの接続をオープンします。 ポート番号が指定されないと、 telnet はデフォルトのポートの TELNET サーバにコンタクトしようとします。ホストの指定は、ホスト名 (hosts(5) 参照) またはドット表記で指定したインターネットのアドレスの どちらでもかまいません (inet(3N) 参照)。
close TELNET セッションをクローズし、コマンドモードに戻ります。
quite オープン中のどんな TELNET セッションでもクローズし、 telnet を終了します。 ファイルの終端 (コマンドモード) によってもまたセッションをクローズし、 終了することができます。
z telnet を保留します。 このコマンドはユーザが csh(1) を使用しているときのみ有効です。
mode type
type は line 「行単位」モードまたは character 「文字単位」モードのいずれかです。 リモートホストはリクエストされたモードへ移行する許可を求められます。 リモートホストがそのモードになることが可能なら、 リクエストしたモードに移行します。
status
telnet のカレントステータスを示します。 カレントモードだけでなく、接続された相手も示されます。
display [ argument ... ]
set および toggle の値についてすべてまたは一部を表示します(下記参照)。
? [ command ]
ヘルプを求めます。 引数を付けないと、 telnet はヘルプサマリをプリントします。 コマンドが指定されると、 telnet はそのコマンドのヘルプ情報をプリントします。
send arguments
1 つ以上の特殊文字シーケンスをリモートホストに送信します。 以下は指定できる引数です (2 つ以上の引数が同時に指定可能)。
escape カレント telnet エスケープ文字(“^]”)を送信します。
synch TELNET SYNCH シーケンスを送信します。 このシーケンスは、リモートシステムに以前タイプされた入力 (まだ読み込まれていない)をすべて廃棄します。 このシーケンスは TCP の緊急データとして送信されます (リモートシステムが NEWS-OS 2.x (4.2BSD) システムだと働かないかもしれません。 動かなかった場合、小文字の r が端末にエコーされます)。
brk TELNET BRK (ブレーク)シーケンスを送信します。 これはリモートシステムに対して意味を持ちます。
ip TELNET IP (割り込みプロセス)シーケンスを送信します。 これはリモートシステムで現在実行中の処理を放棄させます。
ao TELNET AO (出力の放棄)を送信します。 リモートシステムは、リモートシステム から ユーザ端末 への すべての出力を放棄します。
ayt TELNET AYT (Are You There) シーケンスを送信します。 これに対し、リモートシステムは応答または沈黙します。
ec TELNET EC (Erase Character) シーケンスを送信します。 これによってリモートシステムは入力された最終文字を消去します。
el TELNET EL (Erase Line) シーケンスを送信します。 これによってリモートシステムは現在入力中の行を消去します。
ga TELNET GA (Go Ahead) シーケンスを送信します。 これはリモートシステムでは重要ではありません。
nop TELNET NOP (No Operation) シーケンスを送信します。
? 送信 コマンドのヘルプ情報を表示します。
set argument value
telnet の任意の変数に値を与えます。 特殊な値 “off” は変数が関係する機能をターンオフします。 変数の値は display を用いて問い合わせることができます。指定できる変数を以下に示します。
echo この値 (初期値では “^E”)は、 「行単位」モードの時、入力文字のローカルエコー(通常処理)と 入力文字の抑制(たとえばパスワードの入力)とを切り替えます。
escape telnet エスケープ文字 (初期値では “^[”)。 これにより telnet コマンドモードへ移行します (リモートシステムに接続されているとき)。
interrupt
telnet が localchars モードのとき (下記の toggle localchars 参照)、 interrupt が入力された場合、 TELNET IP シーケンス (上記 send ip 参照)がリモートホストに送信されます。 interrupt 文字の初期値は端末の intr とみなされます。
quit telnet が localchars モードのとき (下記の toggle localchars 参照)、 quit が入力された場合、 TELNET BRK シーケンス (上記 send brk 参照)がリモートホストに送信されます。 quit 文字の初期値は端末の "quit" とみなされます。
flushoutput
telnet が localchars モードのとき (下記の toggle localchars 参照)、 flushoutput が入力された場合、 TELNET AO シーケンス (上記 send ao 参照)がリモートホストに送信されます。 flush 文字の初期値は端末の flush とみなされます。
erase telnet が localchars モードのとき (下記の toggle localchars 参照)で、 かつ telnet が「文字単位」モードで操作されている際、 この文字が入力された場合 TELNET EC シーケンス (上記 send ec 参照)がリモートシステムに送信されます。 erase 文字の初期値は端末の erase とみなされます。
kill telnet が localchars モードのとき (下記の toggle localchars 参照)で、かつ telnet が「文字単位」モードで操作されている際、この文字が入力された場合 TELNET EL シーケンス (上記 send el 参照)がリモートシステムに送信されます。 kill 文字の初期値は端末の kill とみなされます。
eof telnet が「行単位」モードで操作されている際、 この文字を行の最初の文字として入力した場合、 この文字がリモートシステムに送られます。 eof 文字の初期値は端末の eof とみなされます。
toggle arguments...
telnet がイベントに対してどのように対応するかを制御するさまざまなフラグを 切り替えます(TRUE または FALSE)。 1つ以上の引数が指定できます。 これらのフラグの状態は display コマンドを使用して問い合わせすることができます。 有効な引数は以下のものです。
localchars
これが TRUE であるとき、 flush、 interrupt、 quit、 erase、 kill (上記 set 参照)がローカルに認識された場合、適切な TELNET 制御シーケンス (それぞれ ao、 ip、 brk、 ec、 el ; 上記 send 参照)に変換されます。 このトグルの初期値は 「行単位」モードでは TRUE、「文字単位」モードでは FALSE です。
autoflush
autoflush と localchars が共に TRUE であり、 ao、 intr、 quit が認識される (そして TELNET シーケンスに変換される。 詳細は上記 set 参照)場合、 telnet は、リモートシステムが (TELNET Tining Mark オプション経由で)この TELNET シーケンスを処理したと確認するまで、 telnet は、ユーザの端末上に一切データを表示しません。 このトグルの初期値は端末ユーザが “stty noflush” を 行っていなければ TRUE で、 その他は FALSE です (stty(1) 参照)。
autosynch
autosynch と localchars が共に TRUE であり、 intr か quit のどちらかの文字をタイプした場合 (intr と quit についての詳細は上記の set を参照)、送信された TELNET シーケンスの結果は TELNET SYNCH シーケンスでフォローされます。 この処理手順によりリモートシステムは、両方の TELNET シーケンスが読み取りと実行を完了するまで、 以前タイプ入力されたものすべてを廃棄し始めます。 このトグルの初期値は FALSE です。
crmod キャリッジリターン(復帰)モードを切り替えます。 このモードが有効な場合、 リモートホストから受信した大部分の復帰文字は、 ラインフィード(改行文字)の付いた 復帰文字にマップ(写像)されます。 このモードは、 ユーザがタイプした文字には影響せず、 リモートホストから受信した文字にだけ作用します。 このモードは、 リモートホストが復帰を送信するだけで 改行を送信しない場合にしか、 役に立ちません。 このトグルの初期値は FALSE です。
debug ソケットレベルデバッギング (super ユーザにのみ有用)を切り替えます。 このトグルの初期値は FALSE です。
options
内部 telnet プロトコル処理 (TELNET オプションで行うこと)の表示を切り替えます。 このトグルの初期値は FALSE です。
netdata
あらゆるネットワークデータの表示を(16進法に)切り替えます。 このトグルの初期値は FALSE です。
? 使用できる トグル コマンドを表示します。
バグ
フロー制御を処理するための適切な方法はありません。
リモートシステムによっては、 「行単位」 モードのときにエコーを手動でオフにしなければなりません。
~/.telnetrc ファイルを調整するのに、セット可能な状態が十分にあります。
~/.telnetrc ファイルに対する機能が用意されていません。
「行単位」モードのとき、 端末の eof は、 それが行の最初の文字である場合だけ確認され (そしてリモートシステムに送信され)ます。
NEWS-OSRelease 4.2.1R