A3SJLBP(1) — NEWS-OS Programmer’s Manual
名称
a3sjlbp, newslbp − レーザビームプリンタの機能を使った印刷
形式
a3sjlbp [ options ] [ lpr_options ] [ name ... ]
newslbp [ options ] [ lpr_options ] [ name ... ]
解説
a3sjlbp、newslbp は、レーザビームプリンタ(NWP-533/537/543/550/5501/5551) を使用して印刷を行う 場合に、用紙サイズの選択、手指し給紙、両面印刷などのプリンタの機能を 指定するためのコマンドです。
NEWS-OS Release 4.2 で提供されている次のプリンタフィルタに対して有効です。
/usr/sony/lib/lpf_smlbp プレーンテキスト出力用
/usr/sony/lib/lpf_lbpnfditroff 出力用
/usr/sony/lib/lpf_xwdlbp X window dump 出力用
/usr/sony/lib/lpf_lbpifCDIF 出力用
/usr/sony/lib/lpf_lbp8em LBP-8 エミュレータ
2 つのコマンド a3sjlbp、newslbp は、全く同じ動作を行います。以下の説明では a3sjlbp を使いますが、 newslbp に置き換えても同じ動作をします。
オプションは以下に説明するレーザビームプリンタの機能を指定する オプションを最初に指定し、その後で lpr コマンドの オプション lpr_options を指定します。
options には次に示すものを指定できます。
−size size
印刷面の大きさ、方向を指定します。 size は次のいずれかを指定します。
NWP-533A4P(縦長)、A4L(横長)
NWP-550A4P(縦長)、A4L(横長)
NWP-537A4P、B4P(縦長)、A4L、B4L(横長)
NWP-5501A4P、B4P(縦長)、A4L、B4L(横長)
NWP-543A3P、A4P、B4P、B5P(縦長)、A3L、A4L、B4L、B5L(横長)
NWP-5551A3P、A4P、B4P(縦長)、A3L、A4L、B4L(横長)
用紙の大きさとして A3、A4、B4、 B5 のいずれかを指定します。 用紙の方向は L (landscape : 横長) または P (portrait : 縦長) のいずれかを指定します。
縦長を指定する場合に P を省略することができます。 例えば A4 は A4P と同じになります。 また、 b4p、B5p、a4l などのように size に小文字を使うことができます。
−size size が指定されない場合はデフォルトサイズになります。 デフォルトは NWP-533/550 の場合 A4P、 NWP-537 の場合は装着されているカセットの縦長 (A4P または B4P)です。 NWP-5501 の場合は内蔵カセットに装着されているカセットの縦長 (A4P または B4P)です。 NWP-543/5551 の場合は A4P です。 プリンタフィルタによっては 省略時のサイズの決定方法が異なる場合があります。
例えば NWP-533 に対して A3P を指定した場合のように、 サポートされていないサイズを指定するとエラーとなり、印刷は行われません。
lpr コマンドで指定する場合は Ssize (例えば −b:01:SA4P:) のように指定します。 この場合は size に小文字を使うことはできません。 また、縦長を指定する場合に P を省略することはできません。
LBP-8 エミュレータに対しては A4P または B4P だけを指定することができます。
−casette sequence
用紙カセットの選択順序を指定します。 NWP-543/5501/5551 の場合のみ有効です。 NWP-533/537/550 の場合は無視されます。
NWP-543 の場合、 sequence は u、l、d、 U、L、D を並べた文字列によって指定します。 それぞれの文字の意味は次のとおりです。
u上段カセット
l下段カセット
dペーパデッキ (NWA-041)
U上段カセット (90度回転)
L下段カセット (90度回転)
Dペーパデッキ (NWA-041) (90度回転)
デフォルトは、 udlUDL です。 この場合は、 −size オプションで指定されたサイズのカセットを上段、デッキ、下段の順に探し、 次に 90 度回転した用紙の入っているカセットを上段、デッキ、下段の順に 探します。
A3L (A3 横)、 B4L (B4 横) のカセットはありません。 ペーパデッキ (NWA-041) で使用できる用紙サイズは A4 横、 B5 横、 B4 縦です。 それ以外のサイズは使用できません。 そのような使用できないサイズに対するカセットの指定は無視されます。
NWP-5501 の場合、 sequence は u、l、 U、L を並べた文字列によって指定します。 それぞれの文字の意味は次のとおりです。
u内蔵カセット
lカセットフィーダー (NWA-5505)
U内蔵カセット (90度回転)
Lカセットフィーダー (90度回転) (NWA-5505)
デフォルトは、 ulUL です。 この場合は、 −size オプションで指定されたサイズのカセットを内蔵、カセットフィーダーの順に探し、 次に 90 度回転した用紙の入っているカセットを内蔵、カセットフィーダーの順に 探します。
A4L (A4 横)、 B4L (B4 横) のカセットはありません。 そのような使用できないサイズに対するカセットの指定、 およびカセットフィーダーが接続されていない場合の カセットフィーダーの指定は無視されます。
NWP-5551 の場合、 sequence は u、l、 U、L を並べた文字列によって指定します。 それぞれの文字の意味は次のとおりです。
u内蔵カセット
lカセットフィーダー (NWA-5555)
U内蔵カセット (90度回転)
Lカセットフィーダー (90度回転) (NWA-5555)
デフォルトは、 ulUL です。 この場合は、 −size オプションで指定されたサイズのカセットを内蔵、カセットフィーダーの順に探し、 次に 90 度回転した用紙の入っているカセットを内蔵、カセットフィーダーの順に 探します。
A3L (A3 横)、 B4L (B4 横) のカセットはありません。 そのような使用できないサイズに対するカセットの指定、 およびカセットフィーダーが接続されていない場合の カセットフィーダーの指定は無視されます。
また、NWP-533/537/550/5501/5551 においては手差しトレイに用紙がある場合、 内蔵カセットに優先して手差しトレイから給紙されます。 手差しトレイの用紙を無視するような使い方はできません。
lpr コマンドで指定する場合は Csequense (例えば −b:01:CudlUDL:) のように指定します。
−manualfeed
−manualfeed1 message
手指し給紙を指定します。
NWP-533/537/550/5501/5551 の場合のみ有効です。 NWP-543 の場合はエラーとなり、印刷されません。
message は空白、タブ、改行、コントロールキャラクタ、コロン (:) を含まない 16 文字以下の ASCII 文字列を指定することができます。 プリンタフィルタは手指し給紙の準備ができると message を含むメッセージを出力し、手指し給紙が行われるのを待ちます。 実際の手指し給紙の操作方法については「プリンタ操作」の項目を ご覧下さい。
NWP-5501/5551 の場合、手差し給紙の用紙サイズは内蔵カセットと同じものだけが 使用できます。 特に −size オプションによって用紙サイズを指定した場合、このサイズと 同じカセットが内蔵カセットに装着されていなくてはなりません。
lpr コマンドで指定する場合は M−message (例えばメッセージとして "OHP" を表示したい場合、 −b:01:M−OHP:) のように指定します。
LBP-8 エミュレータで手差し指定した場合、印刷されるファイルに 含まれる給紙モードの指定にかかわらず、すべてのページが 手差し給紙になります。
−dup
両面印刷を指定します。 表と裏で印刷された結果の上下が揃うように 印刷されます。横を綴じる場合に使用します。
NWP-543 に両面プリントモジュール (NWA-044) が接続されている場合のみ 指定することができます。それ以外の場合はエラーとなり、印刷されません。
lpr コマンドで指定する場合は D (例えば −b:01:D:) のように指定します。
−dupv
縦綴じ両面印刷を指定します。 表と裏で印刷された結果の左右が揃うように 印刷されます。縦を綴じる場合に使用します。
NWP-543 に両面プリントモジュール (NWA-044) が接続されている場合のみ 指定することができます。それ以外の場合はエラーとなり、印刷されません。
lpr コマンドで指定する場合は DV (例えば −b:01:DV:) のように指定します。
−lm num
レフトマージンを指定します。 インタフェースボードがイメージボード(NWB-242/NWB-243) の 場合、および NWB-5501/5551 の場合のみ有効です。 NWB-240(A)/241(A)/NWB-244/NWB-245 の場合は無視されます。
印刷位置を調整します。 単位は mm (ミリメートル)です。 num ミリメータ右側に印字されます。 −5 ≦ num ≦ 7 の範囲で指定できます。
lpr コマンドで指定する場合は LMnum (例えば −b:01:LM-5:) のように指定します。
−tm num
トップマージンを指定します。 インタフェースボードがイメージボード(NWB-242/NWB-243) の 場合、および NWB-5501/5551 の場合のみ有効です。 NWB-240(A)/241(A)/NWB-244/NWB-245 の場合は無視されます。 印刷位置を調整します。 単位は mm (ミリメートル)です。 num ミリメータ下側に印字されます。 −5 ≦ num ≦ 7 の範囲で指定できます。 A3 レーザービームプリンタ NWP-543 に対して −5 を指定した場合、 実際には −4 が設定されます。
lpr コマンドで指定する場合は TMnum (例えば −b:01:TM-5:) のように指定します。
−tray tray
排紙トレイを指示します。 NWP-543 にフェースダウンスタッカ NWA-042 が接続されている場合のみ有効です。 そうでない場合は無視されます。
tray には main (メイントレイ) または sub (サブトレイ) の どちらかを指定します。このオプションが指定されない場合、 排紙トレイはメイントレイになります。
lpr コマンドで指定する場合は Otray (例えば −b:01:Osub:) のように指定します。
−copies num
複数部数の印刷を指定します。 両面印刷の場合、 num の最大は 20 です。 両面印刷時に 21 部以上を指定した場合は 20 部になります。 ページごとに指定された部数が印刷されるのでソートされません。
lpr コマンドで指定する場合は #num (例えば −b:01:#2:) のように指定します。
LBP-8 エミュレータで指定した場合、印刷されるファイルに 含まれる部数の指定にかかわらず、すべてのページが このオプションで指定された部数だけ印刷されます。
−trailer
ファイルごとに印刷が終了した時点でトレイラページ (区切りのためのページ)を印刷することを指示します。 トレイラページには印刷を要求したマシン名、ユーザ名、 (可能な場合は)印刷したファイル名、 印刷中に発生したエラーメッセージなどが印刷されます。
lpr コマンドで指定する場合は TR (例えば −b:01:TR:) のように指定します。
−tcasette sequence
トレイラページを印刷する用紙のカセットの順序を指定します。 NWP-543/5501/5551 の場合のみ指定できます。
具体的には −casette sequence の場合と同じように sequence を指定します。 指定されたカセットの用紙が使用可能でない場合、 印刷したファイルと同じ用紙を使用します。
lpr コマンドで指定する場合は TRCsequence (例えば −b:01:TRCudlUDL:) のように指定します。
−tsize size
トレイラページを印刷する用紙のサイズを指定します。 NWP-543/5501/5551 の場合のみ指定できます。
具体的には −size size の場合と同じように size を指定します。 指定されたサイズの用紙が使用可能でない場合、 印刷したファイルと同じ用紙サイズを使用します。
lpr コマンドで指定する場合は TRSsize (例えば −b:01:TRSA4L:) のように指定します。
−toner
トナーなし警告をエラーとし、トナーカートリッジが交換される(NWP-533/537/550/5501/5551)、 またはトナーが補給される(NWP-543)まで待つことを指示します。 指定しない場合、トナーなしが発生したときにプリンタフィルタは メッセージを出力しますが、印刷は続行します(エラーの扱いをしません。)
lpr コマンドで指定する場合は ERT (例えば −b:01:ERT:) のように指定します。
−resol resol
NWP-5551 で分解能(dpi)を指定します。 resol には 400、600、600/400 のいずれかを指定します。
600 を指定した場合、プリンタフィルタが 600 dpi に 対応していないとき、あるいはプリンタが NWP-5551 以外 のときはエラーとなり、印刷されません。
600/400 を指定した場合、プリンタフィルタが 600 dpi に 対応していないときは 400dpi で印刷されます。
NEWS-OS 4.2.1 より前の LBP ライブラリを使用している プリンタフィルタでは分解能の指定は無視されます。
NEWS-OS 4.2.1 では lpf_lbpnf、lpf_xwdlbp、lpf_lbpif の 3つのプリンタフィルタが 600dpi に対応しています。
lpr コマンドで指定する場合は -b:03:Rresol: (例えば −b:03:R600/400:) のように指定します。(−b:01:R600/400: ではありません。)
使用例
% man -t man | a3sjlbp -size A4 -casette uDU -dup -lm -5 -n
または
% man -t man | newslbp -size A4 -casette uDU -dup -lm -5 -n
この例では、各オプションによって man(1) を次のように印刷します。
−size A4P サイズは A4P (A4 縦)
−casette uDU
上段カセットの A4R (u)、 ペーパデッキの A4 (D)、 上段カセットの A4 (U) の順に用紙を探します。
−dup 両面印刷です。
−lm −5 通常の印刷位置より各ページを左に 5mm ずらして印刷します。
−n ditroff の出力です。
a3sjlbp のオプションと同じ機能を lpr (1) コマンドの −bopt オプションを使って指定することができます。 lpr コマンドを使ってプリンタの機能を指定する場合、 −b オプションは次のように複数のオプションを : で区切って並べて記述します。
-b:01:opt1:opt2:....:optn:
a3sjlbp の使用例を lpr コマンドで指定する場合は次のようになります。
% man -t man | lpr -b:01:SA4P:CuDU:D:LM-5: -n -Psjlbp
プリンタの操作について
手指し給紙の操作
手指し給紙を指定した場合、印刷の準備ができた時点で プリンタフィルタはプリンタを手指し給紙モードに 切り替え、次のようなメッセージを出力します。 (この例は lpq コマンドで表示される最初の行です。)
printer : Manual feed: job:message
printer は /etc/printcap に記述されているプリンタ名です。 job は(もし指定されていれば) lpr -J で指定した JOB 名です。 message は(もし指定されていれば) −manualfeed1 オプションの message で指定したメッセージです。
このメッセージが出力された後で、LBP の「用紙あり」のランプが消えます。
この後で手指し給紙を行ってください。
手指し給紙が行われない場合、プリンタフィルタは手指し給紙が 行われるのを 2 分間待ちます。2 分経過しても給紙されない場合は エラーとなり、プリンタフィルタはそのジョブの印刷を打ち切ります。
手指し給紙が指定された文書の印刷が終わるとプリンタフィルタは LBPをカセット給紙に切り替え、次のようなメッセージを出力します。
Printer OK
この時点でカセットに用紙がある場合は「用紙あり]ランプが点灯します。 トレイラページが指定されている場合はこの時点でカセット給紙で印刷されます。
カセット交換要求
印刷を開始する時点、および用紙切れを検出した時点で、 −size オプションで指定された印刷サイズと同じ用紙を −casette オプションで指定された順序に探します。
−size オプションで指定された印刷サイズと同じサイズの カセットが無い場合は、カセット交換を要求するメッセージを 出力し、カセットが交換されるのを待ちます。 2 分間経過してもカセットが交換されない場合は エラーとなり、プリンタフィルタはそのジョブの印刷を打ち切ります。
用紙切れ警告
−size オプションで指定された印刷サイズと同じサイズの カセットのすべてに用紙がない場合は、用紙補給を促す メッセージを出力し、用紙が補給されるのを待ちます。
関連事項
lpr(1), lpq(1), printcap(5), lpc(8), lpd(8), lbp_filters(8)
診断
a3sjlbp コマンドにおいては、LBP 用プリンタフィルタ固有のオプション以外の オプションが現われるまで次の 2 つのチェックを行います。 −size オプションについてはサイズが正しいかどうかをチェックします。 また、LBP 用プリンタフィルタ固有のオプションが二重に 指定されているかどうかをチェックします。 これ以外のオプションのエラーチェックは、 lpr(1) あるいはプリンタフィルタが行うことになります。
NEWS-OS Release 4.2.1R