IBSDEMO(1) — NEWS-OS Programmer’s Manual
名称
ibsdemo − 2 値イメージライブラリデモプログラム
形式
/usr/sony/demo/NWB243/bin/ibsdemo [ −i [ time ]] [ −w [ time ]] [ −t ] [ −e ]
/usr/sony/demo/NWB243/bin/simpledemo.ibs
/usr/sony/demo/NWB243/bin/imagedemo.ibs
解説
ibsdemo は2 値イメージライブラリ libibs.a のデモプログラムです。 2 値イメージの圧縮/復元(G3、G4)、拡大/縮小、修正 およびファイルへの書き込み/読み出しができます。 Xウィンドウシステムのオープンが成功する場合は、イメージのディスプレイへの 表示が可能です。
−t オプションは一部のコマンドについて実行時間を測定し表示します。
−w オプションは表示を終わらせるマウスボタンのクリックを待たず、 ウィンドウを閉じずに、次のコマンドを待ちます。 time (秒) を指定すると、表示後、次の入力までの間隔を あけることができます。
−i オプションは キーボードからの入力待ちのタイムアウトを秒単位で指定します。 time を省略した場合、または、−i オプションがない場合、 60 秒でタイムアウトになります。 タイムアウトになると、そのメッセージを 出力し、−w オプションを指定してある場合にはウィンドウを閉じます。 0 を指定すると、タイムアウトは発生しません。
−e オプションはメッセージを英語にします。 ibsdemo は シフトJIS の環境で −e オプションが指定されない場合、 メッセージを日本語 (シフトJIS コード)で出力します。 それ以外の場合はメッセージを英語 (ASCII コード)で出力します。
操作例
操作例として、NEWS-OSに付属する圧縮されたイメージデータを 表示する場合の操作を示します。
起動
% cd /usr/sony/demo/NWB243/bin
% ibsdemo Xウィンドウシステムを起動し、ターミナルエミュレータ xterm を起動した後、ibsdemo コマンドを起動します。 メインメニューが表示され、番号入力待ちになります。
圧縮イメージの復元
番号を選んでください : 8
ファイル名を指定してください: ../data/data.1 8 番の「圧縮イメージの復元」を選び、サンプルデータのファイル名を入力します。
イメージ全体の縮小表示
番号を選んでください : 4 4 番の「イメージ全体の縮小表示」を選ぶと、復元されたイメージデータ ( 400 dpi ) を縦・横それぞれ縮小し、ウィンドウを開いて表示します。 マウスカーソルをこのウィンドウ上に移動し、マウスボタンを押すと、 イメージの表示を終了します。
イメージの拡大表示
番号を選んでください : 5 5 番の「イメージの拡大表示」を選ぶと、イメージの一部分をウィンドウの 大きさに拡大して表示します。まずウィンドウが開き、先程のイメージが 表示されますので、拡大表示したい部分(矩形)を指定します。 マウスカーソルを表示したい部分の左上に移動し、マウスボタンを押します。 次にマウスカーソルを表示したい部分の右下に移動しマウスボタンを押すと、 指定した部分が拡大されて表示されます。表示を終了する場合には、 マウスカーソルをこのウィンドウ上に移動し、マウスボタンを押します。
終了
番号を選んでください : 99 99 番の「プログラム終了」を選ぶと、デモプログラムが終了します。
基本操作
入力部分では、数字を入力する場合、ファイル名を入力する場合、y または n を 入力する場合があります。
メインメニューおよび画像処理例、画像編集のサブメニューでは、 0 がメニュー表示、99 が終了になります。
イメージ表示の場合は、表示されているウィンドウにマウスカーソルを移動し、 マウスボタンを押すことによりウィンドウが閉じます。 (−w オプションが指定されている場合には、 この操作は必要ありません。)
像域分離などで矩形を指定する場合は、対角線上の 2 点をマウスボタンを押して 指定するとウィンドウが閉じます。
コマンドスクリプト
次のコマンドスクリプトが付属しています。
simpledemo.ibs
NEWS-OS に付属する圧縮されたイメージデータを表示します。 Xウィンドウを起動した状態で起動します。
imagedemo.ibs
NEWS-OS に付属する圧縮されたイメージデータを表示し、 イメージの回転、鏡像処理、矩形転送、フィルタ処理などのイメージ処理を行います。 Xウィンドウを起動した状態で起動します。
データ構造
デモプログラムで使用するファイルのフォーマットを説明します。
圧縮イメージ
ファイルの先頭に次のような 16 バイトのヘッダがあり、その後ろに圧縮された イメージデータが置かれます。
struct {
unsigned int length; /∗ 圧縮されたデータの長さ(バイト) ∗/
unsigned int width; /∗ 復元時のイメージの幅(ドット) ∗/
unsigned int height; /∗ 復元時のイメージの高さ(ドット) ∗/
unsigned int dpi; /∗ 分解能( dpi ) ∗/
} header;
非圧縮イメージ
非圧縮イメージには scn コマンドの −format scn オプションと 同じフォーマットを使用します。
ファイルの先頭に次のような 8 バイトのヘッダがあり、その後ろに イメージデータが置かれます。
struct {
unsigned short dpi; /∗ 分解能( dpi ) ∗/
unsigned short width; /∗ イメージの幅(ドット) ∗/
unsigned short height; /∗ イメージの高さ(ドット) ∗/
unsigned short bpd; /∗ ピクセルあたりのビット数 ∗/
} header;
関連ファイル
/usr/sony/demo/NWB243/bin/ibsdemoデモプログラム
/usr/sony/demo/NWB243/data/data.?デモデータ
/usr/sony/demo/NWB243/src/∗デモプログラムのソースコード
関連項目
ibdemo(1), libibs(3x)
「NEWS-OS Release 4.1 マニュアルセット プログラマーズガイド 2 値イメージライブラリ」、
「NEWS-OS Release 4.0 マニュアルセット ユーザーズガイド イメージボードデモプログラム」
バグ
/usr/sony/demo/NWB243/bin/ibdemo −w −i 0
のように起動するとウィンドウがディスプレイの全面を使う場合があります。 ウィンドウマネージャの設定によっては、キーボードからの入力ができなくなる 場合がありますので、−w オプションを使用する場合にはタイムアウトを 必ずかけてください。
このプログラムはイメージボード(NWB-242/243)用のデモプログラム ibdemo の 一部の機能を 2 値イメージライブラリのイメージボードライブラリシミュレーション によって実現しています。そのため、イメージリーダや レーザービームプリンタの 操作のためのメニューがそのまま残っています。
また、ソースコードにおいても、イメージボード NWB-242 のメモリに 相当する領域をプロセス内に割り当て、イメージボードライブラリの 関数をソースファイル ibs.c で記述するという方法で書かれています。 本来は 2 値イメージライブラリの分割処理機能を利用して メモリの使用を小さくすべきです。
NEWS-OSRelease 4.2.1R