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DUMP(8)  —  NEWS-OS Programmer’s Manual

名称

dump, rdump − ファイルシステムの増分ダンプ

形式

/etc/dump [ key [ argument ... ] filesystem ]

解説

dump は、ファイルシステム内にあるファイルのうち、 特定の日付以降に変更のあったすべてのファイルを 磁気テープにコピーします。 キーでダンプについての日付やダンプレベルを指示します。 キーとしては、文字群 0123456789fusdWn から文字を指定します。

0−9 0 から 9 までの数字でダンプレベルを指定します。 同一のファイルシステムで、 かつ指定のレベル未満でダンプされた 日付の中から最新の日付をファイル /etc/dumpdates より求め、その日付以降に変更された全ファイルをダンプします。 もしレベルによって日付が決定されなければ、 すべてのファイルがダンプ対象になります。 したがって、オプション 0 は、 ファイルシステムの全ファイルをダンプすることを指示します。

f 磁気テープの代わりに、次の 引数 で示すファイルへダンプすることを指示します。 もしファイル名として ‘−’ が与えられると、標準出力へ書き出します。 ファイル名の引数が machine:device という形式の場合、リモートマシンにダンプします。 dump は通常  root によって起動されるので、 リモートマシンの  .rhosts ファイルに ローカルマシン名が 記述されていなければなりません。 ファイル名の引数が user@machine:device という形式の場合、 dump を、リモートマシン上で指定されたユーザとして 実行しようとします。 ただしこの場合、 指定されたユーザは、 ローカルマシンからルートアクセスを許可する  .rhosts ファイルが リモートマシン上に なければなりません。 dump が rdump として呼ばれる場合、 デフォルトのテープは、 dumphost:/dev/rmt8 になります。 希望のマシンに出力をするには、 /etc/host ファイルの  dumphost にエイリアス(別名)を張ってください。

u ダンプが成功すると、 /etc/dumpdates ファイルにダンプ開始日付を記録します。 このファイルには、 各ファイルシステムおよびダンプレベルごとのダンプ記録が入っています。 /etc/dumpdates のフォーマットは人間に読める形式で、 行ごとに 1つのフリーフォーマットレコード(ファイルシステム名、 増分レベルと ctime(3) 形式のダンプ日付)から構成されます。 /etc/dumpdates は、必要に応じてどのフィールドも編集して変更できます。

s ダンプする磁気テープ長をフィートで指定します。 フィート数は、 s オプションの次の 引数 で与えられます。 ダンプ中にこの値に達した時、 リールが交換されるまで一時停止します。デフォルト長は 2,300 フィートです。

d テープの密度は、BPI 単位で次の 引数 から引きだされます。 これは、テープ 1巻あたりのテープの量を計算するのに 使用されます。 デフォルトは、1600 BPI です。

W dump はオペレータに、 システムがどのファイルにダンプするかを知らせます。 この情報はファイル /etc/dumpdates と /etc/fstab から収集されます。 W オプションを指定すると、 dump は /etc/dumpates の中で最新のダンプ日付とレベルのものをプリントアウトします。 そして、 ダンプすべきこれらのファイルシステムをハイライト表示させます。 W オプションがセットされると、 他のすべてのオプションは無視され、 dump は直ちに終了します。

w W と似ていますが、 ダンプする必要があるファイルシステムだけ表示します。

n dump がオペレータの注意をひく必要がある場合は、 いつでも、 wall(1) と同じような方法で、 グループが“operator”であるすべてのオペレータに知らせます。

もし引数が指定されないと、 キーには 9u が仮定され、 デフォルトのファイルシステムがデフォルトの磁気テープにダンプされます。

dump は、テープの終了、 ダンプの終了、テープ書き込みエラー、 テープオープンエラーまたはディスクリードエラー (境界値 32 を越えたら)の際、 オペレータの介在を要求します。 さらに、 n キーで指定されたすべてのオペレータに警告を発するほか、 dump はダンプが先に進めない時、あるいはなにか不都合があるとき、 dump をコントロールしている端末のオペレータと対話します。 dump が提示する問題はすべて“yes”か“no”で明確に答えなければなりません。

すべてのダンプを取ることは非常に時間と労力ががかかるので、 dump はテープボリュームのダンプ開始時に、 チェックポイントを設定します。 ボリュームへの書き込みがなんらかの理由で失敗した場合、 dump は旧テープが巻き戻されて取り外され、 そして、新しいテープが装填された時に、 オペレータの許可のもとで、 自分自身をチェックポイントからリスタートさせます。

dump は、 オペレータに定期的になにが起こっているのか (書き込みブロック数、テープ本数、終了時間、 テープかけ替え時間を、通常は低く見積もって)を知らせます。 出力は詳しく知らされるので、 dump をコントロールしている端末が動作中であり、 それがまだしばらくつづくであろうことがことが外からわかります。

ここで、 ダンプの仕方についてちょっとアドバイスします。 最初はレベル 0 で全ファイルをダンプします。

dump 0un

次に、 アクティブファイルシステムのダンプは、 改造したハノイの塔アルゴリズムを使い、 ダンプレベルのシーケンスを  3 2 5 4 7 6 9 8 9 9 ...  にして毎日行います。
 
毎日のダンプでは、ダンプされたファイルシステム ごとに10本のテープがサイクリックに使用されます。 毎週、レベル 1 のダンプを実施します。 そして、毎日のハノイシーケンスは 3 回繰り返します。 週ベースのダンプにはダンプファイルシステムごとに 5 本のテープを、 やはりサイクリックに使用します。 毎月、レベル 0 のダンプを新しいテープに永久記録します。

関連ファイル

/dev/rsd00eダンプされるデフォルトのファイルシステム
/dev/rmt8ダンプ先となるデフォルトのテープユニット
dumphost:/dev/rmt8 rdumpとして呼ばれた時のダンプ先となるデフォルトのリモートユニット
/etc/dumpdates新しいフォーマットのダンプデータレコード
/etc/fstabダンプテーブル : ファイルシステムとオプション頻度
/etc/groupグループオペレータを見つける

関連コマンド

restore(8), dump(5), fstab(5)

診断

多数の詳しい出力が得られます。

ダンプの正常終了時は、 ステータス 0 です。 終了コードが 1 の場合は、 スタートアップエラーを示します。異常終了の場合は、終了コードが 3 です。

バグ

ファイルシステムでの 32 未満のリードエラーは無視されます。 各リールに対しては新たなプロセスが必要です。 したがって、 すでに書き込まれたリールの親プロセスは、 テープ全体が書き込まれるまで、生存しつづけます。

W または w オプションを指定した dump は、たとえ /etc/fstab にリストされていたとしても、 /etc/dumpates にまだ書き込まれたことがないということはファイルシステムに知らせません。

dump がダンプシーケンスを知っていたら、 落書きされたテープを覚えていたら、 どのテープをいつ装着したらよいかをオペレータに知らせてくれたら、 そして、 restore を実行中のオペレータにもっと手助けをしてくれたら、良いのだが。

NEWS-OSRelease 4.1C

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