FONTTAB(5) — NEWS-OS Programmer’s Manual
名称
fonttab − アウトラインフォント フォント情報テーブル
形式
/usr/sony/etc/fonttab
解説
/usr/sony/etc/fonttab はマルチフォント環境においてアプリケーションが参照するフォント情報テーブルです。 その機能は 1. 書体名とCDFF書体コードの対応情報を用意し、 アプリケーションにおける文書作成の際に、 この情報によって書体の指定ができるようにする。
2. CDFF書体コード(または roff 書体名)から対応するフォントデータを指示する。 の2つです。従来はフォント情報は各アプリケーションやプリンタフィルタが 独自に持っており、 それも、たとえば明朝体は Mincho.vfont と M∗∗.font というふうに固定した情報でした。 この fonttab は、このような情報をプログラムと分離し、 マシンにおけるフォントデータの利用をフレキシブルに行うために用意されて います。
fonttabの仕様
以下にfonttabの仕様を説明します。
ファイルの絶対パスは /usr/sony/etc/fonttab です。/etc/printcap などと同様の形式で、 1 行で 1 レコード を表します。 1 レコードで一つの書体情報を記述します。 レコード内の各項目は ":" で分かれており、行頭に "#" のある行はコメント行です。 行末の "\" は次行が現在行の継続であることを示します。 文字コードは Shift-JIS です。 (エントリの例)
MLP|PMT Mincho Light:\
:tc#0x00201006:cc=Japanese:dg#1:af=Mincho:\
:vp=/usr/sony/lib/font/devnwp533/pmt/ML_P.vfont:vs#3:\
:dp=/usr/sony/lib/font/devnwp533/pmt/MLP:ds#1:\
:nm=PMT細明朝体:\
:rn=PH:\
:rn=R:
###
各項目の意味
先頭の文字列− accounting name
書体の名称(ASCIIによる記述)です。 "|"で区分すれば複数の名称も登録可能です。"\"(0x5c)、"|"(0x7c)、":"(0x3a) は、この書体名称の文字列では使用しません。 以下の項目はコードと数値または文字列を"#"(数値)または"="(文字列)で結んで 表します。
tc− typeface code [数値]
CDFF および CDIF でこの書体をユニークに指示するコードです。 値は 0x を先頭につけて 16 進数で表します。
cc− code category [文字列]
日本語、英文字、(韓国語 etc) を文字列で表示します。
Japanese:日本語
European:英文字(西ヨーロッパで使われている文字)
Korean:韓国語
etc
dg− design group [数値]
該当するccにおけるデザイングループを下記のコードで示します。
cc=Japanese(日本語)の場合は
1: 明朝
2: ゴシック
3: 丸ゴシック
4: 楷書体・教科書体などの手書き文字
5: その他の手書き文字
6: その他の装飾文字
7: その他
ccとdgで書体のグループを指定することになります。
af− alternative font [文字列]
データの実体がない場合に代わりに使うフォントを指示します。
afは複数指定することもできます。
利用方法はアプリケーションに依存します。
指示は、各エントリー先頭の書体名称の文字列にて行います。
vp− vector font path [文字列]
ベクターフォントデータの実体がある絶対パスを示します。
vs− vector font coding scheme [数値]
ベクターフォントのデータ記述方法をコードで示します。
1: ソニーフォーマット コーディングスキーム 1
2: ソニーフォーマット コーディングスキーム 2
3: ソニーフォーマット コーディングスキーム 3
4: ソニーフォーマット コーディングスキーム 4
5〜: reserved
拡張/マルチフォントセットは 3 です。
dp− dot font path [文字列]
フォントデータの実体がある絶対パスを示します。
ds− dot font coding scheme [数値]
ドットフォントのデータ記述方法をコードで示します。
1: ソニーフォーマット コーディングスキーム 1
dpのあとに "∗∗.font" というストリングをアペンドしたファイルをサーチ する。∗∗はドット数。
(例)
/usr/sony/lib/font/devnwp533/pmt/MLP∗∗.font
に対応する記述は
:dp=/usr/sony/lib/font/devnwp533/pmt/MLP:
となる。
2: ソニーフォーマット コーディングスキーム 2
3: ソニーフォーマット コーディングスキーム 3
4: ソニーフォーマット コーディングスキーム 4
5〜: reserved
(注意)
マルチフォントセットの各フォントに対応するドットフォントのファイル名は
(ファイル名のbodyの文字列の英大文字と数字) + ドット数 + ".font"
としています。
/usr/sony/lib/font/devnwp533/pmt/ML_P.vfont
に対応するドットフォントは
/usr/sony/lib/font/devnwp533/pmt/MLP∗∗.font
/usr/sony/lib/font/devnwp533/Mincho.vfont
に対応するドットフォントは
/usr/sony/lib/font/devnwp533/M∗∗.font
です。
nm− name string [文字列]
アプリケーションにて画面表示に利用するための書体名文字列です。
文字列が "/" で始まる場合は書体名文字列を含むファイルの絶対パス。
この場合、コードは環境変数 LANG で指定されたコードとします。
(韓国語などのように、シフトJISで表現できない場合に用いる。)
そうでない場合(fonttabの中で文字列を直接記述する場合)は
シフトJISコードで記述します。
rn− roff name [文字列]
ditroff展開プログラムが、
記述されている書体名に対してこのフォントを用います。
同じroff書体名が複数の書体で指定してあった場合は
先に読み込んだものが有効になります。
一つの書体エントリーに複数のroff書体名を記述する
ことも可能です。
ditroffが
マルチフォント対応となった際に参照します。
各コードの設定レベルとデフォルト
tc必須
cc必須
dg必須
afオプション
本ファイルにおける出現順あるいはアプリ依存とする。
vpオプション
vsオプション
dpオプション
dsオプション
af、vp、dpの少なくとも一つは指定があること。
nm必須
rnオプション
指定があったら、該当するroffの文字をその書体にて
表示する。
注意事項
この fonttab はテキストフォーマットですので、自由にカスタマイズができますが、 これをあまりすすめると、システム間の文書ファイルの互換性がそこなわれるおそれが 出てきます。システム管理者の方はこのことに留意し、
1 : 書体名(nm)とタイプフェース(tc)の対応 2 : タイプフェースとフォントファイル実体(vp)の対応 を、管理してください。 ネットワーク環境においては、一台のNEWS(サーバ)に搭載されたフォントを各々の NEWS (クライアント)がリモートマウトして使用することができます。 この場合、fonttab も共通としておいたほうが便利です。 このためには、 fonttab をサーバのNEWS のフォントデータと同じ パーティションに置き、各クライアントはこれをシンボリックリンクして使用します。 ここに記述されたfonttabの仕様は、アプリケーションの動作を保証するもの ではありません。 fonttabの情報を読み取ってどう利用するかは、アプリケーションに依存します。 マルチフォントセット(NWF-629、631〜636C)には、搭載する書体について記述した fonttabを用意しています。
関連事項
NEWS-OSRelease 4.1C