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XGRAPH(1)  —  NEWS-OS Programmer’s Manual

名称

xgraph − X11 上で、グラフを描く

形式

xgraph [ options ] [ =WxH+X+Y ] [ -display host:display.screen ] [ file ... ]

解説

xgraph は、ファイル名が指定された場合はファイルから、 そうでなければ標準入力から読み込んだ 64 種類までの独立したデータ群を、それぞれ異なった色と ラインスタイル(and/or)で表示します。 グラフは、タイトル・軸の名前・格子/チェックマーク・グリッドのラベル ・凡例等によって装飾することができ、 オプションによって、殆どの構成部品をコントロールできます。

入力ファイルの形式は graph(1G) と良く似ていますが、微妙な違いもあります。 データは、任意の個数の データセット より構成されます。 各データセット間は、空行によって区切られます。 各入力ファイルの先頭も、データセットの始まりとみなされます。 データセットは、"{命令} X Y" 形式の座標のリストで構成されます。 命令は、"draw" か "move" のどちらかですが、省略することもできます。 "draw" 命令は、折れ線グラフが選択されている場合、 直前に指定された点から現在の点まで線を描きます。 "move" 命令は、線を描かずに座標のみを移動させます。 命令が省略された場合、データセットの最初では "move" が、 それ以外の行では "draw" 命令が指定されたものとみなされます。 "move" 命令は、一般にデータの不連続点を表示したいときに使用されます。 データセット名は、データセット中で二重引用符で囲まれた行として指定できます。 名前の終わりを示す二重引用符は、省略できます。 "<オプション名>: <値>" 形式で、オプションが指定できます。 オプション名は、後出の X リソース名と同じです。 オプション名と値は、必ず 1 つのスペースで区切って下さい。 以下に、3 つのデータセットより構成されている入力ファイルのサンプルを示します。 3 つ目のデータセットでは、データセット名が指定されていません。 2 つ目では、不連続なグラフを表示しています。 ファイルの先頭では、グラフのタイトルを指定しています。

TitleText: Sample Data
0.5 7.8
1.0 6.2
"set one
1.5 8.9
 "set two"
-3.4 1.4e-3
-2.0 1.9e-2
move -1.0 2.0e-2
-0.65 2.2e-4
 2.2 12.8
2.4 -3.3
2.6 -32.2
2.8 -10.3

データを読み込み終わると、 xgraph は、新しいウィンドウを開きます。

ウィンドウには、右上の凡例とともに全てのデータセットが同時にグラフ表示されます。 (オプションについては、後程説明いたします。) グラフの一部を拡大したいときは、マウスボタンを押したまま カーソルを引きずることで区域を選択してください。 ボタンを放せば、新しいウィンドウが開いて、選択された部分が表示されます。 xgraph には左上に、 Close, Hardcopy, About の 3 つのコントロールボタンがあります。 Close ボタンをクリックするとウィンドウが閉じます。 ウィンドウ内で、EOF (control-D) をタイプしても同じです。 Hardcopy ボタンをクリックすると、ハードコピー(印刷)オプションを 入力する為のダイアローグボックスが現われます。 ハードコピーオプションには、以下の種類があります。

Output Device
出力デバイスの種類を指定します。("HPGL", "Postscript" 等). 出力デバイス名をクリックすることによって選択して下さい。 出力デバイスを指定すると、それに応じたデフォルト値が 他のフィールドにセットされます。

Disposition
出力をデバイスに対して行なうか、ファイルに対して行なうかを指定します。 ここでもまた、指定に応じたデフォルト値が他のフィールドにセットされます。

File or Device Name
"Disposition" で、"To Device" を選択した場合、 このフィールドにはデバイス名を指定して下さい。 デバイス名は、lpr(1) の -P コマンドで指定される名前と同型式です。 "Disposition" で、"To File" を選択した場合には、出力ファイル名を指定して下さい。

Maximum Dimension
ハードコピーをとるときの寸法をセンチで指定します。 xgraph は、スクリーン上での縱横比を計算し、長いほうの辺が、このオプションの 指定値より大きくならないようにします。 出力デバイスにページを回転させる機能があるならば、 それを使ってなるべく最適な出力を得られるようにします。

Include in Document
これが選択された場合、 xgraph はハードコピーがより大きなドキュメントの一部に埋め込まれるためのものであると みなして、よりその目的に添うようなものを作成します。 As an example,  when this option is selected the Postscript output produced by xgraph will have a bounding box suitable for use with psfig. 

Title Font Family
グラフのタイトルを印刷するときに使用するフォント名を指定します。 選択できるハードコピーデバイスについては、あらかじめ最適と思われる デフォルト値が用意されています。 このフィールドの値は、ご使用になられるハードウェアに依存します。 -- 出力デバイスのマニュアルを参照して下さい。

Title Font Size
タイトルを印刷するときに使用するフォントの大きさを、ポイント数で指定します。 (1 ポイントは、1/72 インチです) 出力デバイスが、可変サイズフォントをサポートしていれば、 指定した大きさで出力できます。

Axis Font Family and Axis Font Size
Title Font Family や、 Title Font Size と同じようにして、フォントと大きさを指定します。 xgraph は、軸のラベルと凡例の文字に、このフォントを使用します。

Control Buttons
各種パラメータを設定し終わってから、"Ok" ボタンをクリックすると、 ハードコピーが作成されます。 "Cancel" ボタンをクリックすれば、中断することができます。 About ボタンをクリックすると、 xgraph のバージョンと、作者に対して、コメントや各種提案を送る為の 電子メールアドレスが表示されます。

xgraph では、数多くのオプションが指定できますが、それらのほとんどは、 コマンドラインからでも、ユーザーの .Xdefaults ファイルや .Xresources ファイル からでも、或いは xgraph に対する入力ファイル中に於ても指定できます。 以下に、指定できるオプションの一覧を示します。 まず、コマンドラインオプション、続いて括弧の中に X デフォルトファイルや、 データファイル中に記述する形式を示します。
 X デフォルトファイル中では、"プログラム名.オプション名: 値" の形で 記述して下さい。 ここで、"プログラム名" は "xgraph"、"オプション名" は、括弧の中の文字列です。 データファイル中おけるに於けるオプションは、 X デフォルトファイル中の 指定法から "プログラム名." を取り除いた形式になります。

=WxH+X+Y (Geometry)
最初に、xgraph のウィンドウを表示するときの、大きさと位置を指定します。

−<整数> <名前>
対応するデータセットの名前を指定します。 <整数> は、0 以上 63 以下の範囲で指定して下さい。 <名前> は、凡例で表示されます。

−bar (BarGraph)
データポイントから、規準点("-brb" オプションで指定できます)まで 縱線をひきます。 通常、"-nl" オプションと共に使用されます。 データポイントは、棒グラフの中央になるように表示されます。

−bb (BoundBox)
データ表示域の周囲に枠線を描きます。 "-tk" オプションと共に使用されると効果的です。

−bd <色> (Border)
xgraph ウィンドウのボーダー色を指定します。

−bg <色> (Background)
xgraph ウィンドウの背景色を指定します。

−brb <規準点> (BarBase)
棒グラフの規準点を指定します。デフォルトは 0 です。

−brw <幅> (BarWidth)
棒グラフの幅を指定します。 幅の単位は、グラフ上 X 軸の値で指定して下さい。 このオプションを指定しなければ、棒グラフの幅は、1 ピクセルになります。

−bw <幅> (BorderSize)
xgraph ウィンドウのボーダー幅をピクセル単位で指定します。

−db (Debug)
xgraph を、シンクロナイズモードで実行させ、全てのパラメータの 値を表示します。

−fg <色> (Foreground)
フォアグラウンドカラーを指定します。 ここで指定された色は、全ての文字と格子を描くのに使用されます。

−gw (GridSize)
通常の格子線の幅をピクセル単位で指定します。

−gs (GridStyle)
通常の格子線のラインスタイルパターンを指定します。

−lf <フォント名> (LabelFont)
軸のラベルや、格子のラベルを描くのに使用するフォントを指定します。 フォント名は、絶対的な名前(e.g. "9x15" or "-∗-courier-bold-r-normal-∗-140-∗") は勿論、<族>-<大きさ> 形式の短縮形でも指定できます。 <族> は、フォントの種類("helvetica" のような)で、 <大きさ> は、ポイント数("12" ポイントのように)です。 デフォルトでは、"helvetica-12" フォントが使用されます。

−lnx (LogX)
 X 軸を、対数軸にします。 格子のラベルは、10 の乗数になります。

−lny (LogY)
 Y 軸を、対数軸にします。 格子のラベルは、10 の乗数になります。

−lw <幅> (LineWidth)
折れ線グラフの太さをピクセル単位で指定します。 デフォルトは、0 です。

−lx <xl,xh> (XLowLimit, XHighLimit)
 X 軸の表示域を指定します。 このオプションを、"-ly" オプションと共に用いることによって、 大きなグラフの中の興味のある部分に "ズームイン" することができます。

−ly <yl,yh> (YLowLimit, YHighLimit)
 Y 軸の表示域を指定します。

−m (Markers)
データポイントがわかるように点を打ちます。 xgraph は、8 つの異なるマークを持っています。 これらによって、白黒のマシンでも、でそれぞれ区別がつくように表示します。 カラーのマシンでは、各々色を変えて表示します。

−M (StyleMarkers)
"-m" オプションと似ていますが、連続した 8 つのデータセットには、 同じマークを割当てます。 (このオプションは、カラーマシンで使用したときに有用です)

−nl (NoLines)
グラフの線を描くのを止めます。 "-m", "-M", "-p", "-P" 等のオプションと共に用いると、 分布図を作成できます。 "-bar" オプションと共に用いると、純粋な棒グラフを作成できます。

−p (PixelMarkers)
で各データポイントにピクセルサイズの小さなマークを打ちます。 このオプションは、"-nl" オプションと共に用いられ、 分布図を作成するのに良く使用されます。

−P (LargePixels)
"-p" オプションと似ていますが、こちらは大きなドットでマークを打ちます。

−rv (ReverseVideo)
白黒ディスプレイでは、フォアグラウンドカラーとバックグラウンドカラーを 反転させます。 カラーディスプレイでの動作は、定義されていません。

−t <タイトル> (TitleText)
グラフのタイトルを指定します。 タイトルは、グラフの上端の中央に表示されます。

−tf <フォント名> (TitleFont)
タイトルのフォントを指定します。 フォント名は、絶対的な名前(e.g. "9x15" or "-∗-courier-bold-r-normal-∗-140-∗") は勿論、<族>-<大きさ> 形式の短縮形でも指定できます。 <族> は、フォントの種類("helvetica" のような)で、 <大きさ> は、ポイント数("12" ポイントのように)です。 デフォルトでは、"helvetica-18" フォントが使用されます。

−tk (Ticks)
格子を表示するかわりに、チェックマークを表示します。 "-bb" オプションと共にご使用になると効果的です。

−x <単位名> (XUnitText)
 X 軸の単位名を指定します。デフォルトは "X" です。

−y <単位名> (YUnitText)
 Y 軸の単位名を指定します。デフォルトは "Y" です。

−zg <色> (ZeroColor)
座標軸の色を設定します。

−zw <幅> (ZeroWidth)
座標軸の幅をピクセル単位で指定します。

以下に示すオプションは、 X デフォルトファイルとデータファイルの中でのみ 指定できます。

<整数>.Color
データセットに対応させる色を指定します。 <整数> は、0 以上 7 以下で、8 種類の異なった色を指定できることになります。 8 つより多いデータセットがある場合、色は繰り返し使用されますが、 ラインスタイルが変わります。

<整数>.Style
データセットに対応させるラインスタイルを指定します。 ラインスタイルは、0 と 1 で構成されるパターンとして指定して下さい。 <整数> は、0 以上 7 以下で、8 種類の異なったパターンを指定できることになります。 8 つより多いデータセットがある場合、ラインスタイルは再利用されます。 カラーのワークステーションでは、1 つのラインスタイルが、 8 種類の色に対して使用されますので、64 種類の異なったパターンを 表示できることになります。

Device
ハードコピーダイアローグでの、デフォルト出力デバイスを指定します。 ("Postscript", "HPGL", 等)

Disposition
デフォルトで、デバイスとファイルのどちらに出力するかを指定します。 このオプションの値は、"To File" か "To Device" のどちらかでなければなりません。

FileOrDev
ハードコピーダイアローグでの、デフォルトファイル名/出力デバイス名を指定します。

ZeroWidth
座標軸の太さをピクセル単位で指定します。

ZeroStyle
座標軸のラインスタイルを指定します。

バグ

- 棒グラフのズーミングが正しく働きません。
- xgraph を対話的に動かさなければ、ハードコピーを作成することができません。

関連事項

graph(1g) plot(1g)

著者

David Harrison University of California

NEWS-OSRelease 4.1C

Typewritten Software • bear@typewritten.org • Edmonds, WA 98026