名称
folder, folders − カレントのフォルダ/メッセージを設定/表示する
形式
folder [+folder] [msg] [−all] [−fast] [−nofast] [−header] [−noheader] [−pack] [−nopack] [−recurse] [−norecurse] [−total] [−nototal] [−print] [−noprint] [−list] [−nolist] [−push] [−pop] [−help]
folders
解説
MH 環境はシェルそのもであるので、 カレントフォルダがわからなくなってしまうことがありがちです。
folder に ‘−print’ スイッチが指定されると(デフォルト)、 カレントフォルダ/メッセージを設定したり、 全てのフォルダを表示したりできます。 引数 ‘+folder’ が指定されると、 C シェルの “cd” に該当する操作が行なわれます。 引数 ‘+folder’ が指定されないと、 Cシェルの “pwd” に該当する操作が行なわれます。
folder はカレントフォルダ、その中に含まれるメッセージ数、 メッセージの範囲(最初−最後)、 フォルダ内のカレントメッセージを表示し、 もしあれば、それ以外のファイルをフラグで示します。 出力の例を次に示します。
inbox+has 16 messages( 3− 22);cur= 5.
‘+folder’ / ‘msg’ が指定されると、 それがカレントのフォルダ/メッセージとなります。 ‘−all’ を指定すると、 ユーザの MH ディレクトリ内の各フォルダにつき一行づつ、 アルファベット順にソートされて表示されます。 これらのフォルダの前には、リードオンリーフォルダが並びます。 リードオンリーフォルダは、 ユーザの MH コンテクスト内で “atr−cur−” エントリで 識別されます。例えば、
Folder # of messages( range )cur msg (other files)
/fsd/rs/m/tacchas 35 messages( 1− 35);cur= 23.
/rnd/phyl/Mail/EPhas 82 messages( 1−108);cur= 82.
ffhas no messages.
inbox+has 16 messages( 3− 22);cur= 5.
mhhas 76 messages( 1− 76);cur= 70.
noteshas 2 messages( 1− 2);cur= 1.
ucomhas 124 messages( 1−124);cur= 6; (others).
TOTAL=339 messages in 7 folders
inbox の前の “+” は、 それがカレントフォルダであることを示しています。 “(others)” は、メッセージではない ファイルが ‘ucom’ フォルダに存在することを示しています。 そのファイルは、サブフォルダあるいは MH ファイルの 命名規則に合致しないファイルです。
‘−all’ または ‘−header’ スイッチが指定されると、 ヘッダが出力されます。 これは、‘−noheader’ で抑制することができます。 また、folder が “s” 付きで起動される(folders)と、 ‘−all’ が仮定されます。‘−total’ スイッチは合計行のみを生成します。
‘−all’ スイッチと共に ‘+folder’ / ‘msg’ が与えられると、 folder は、 カレントのフォルダ/メッセージを設定するだけではなく、 カレントフォルダのトップレベルのフォルダを表示するか (‘−norecurse’が指定された場合)、 カレントフォルダの下にある全てのフォルダを 再帰的にリストします(‘−recurse’が指定された場合)。
‘−fast’ が指定された場合、 フォルダの名前(‘−all’が指定されている場合、 複数のフォルダ名)のみが表示されます (フォルダの中身を読み込む必要がないため、高速になります)。
‘−pack’スイッチは、フォルダ内のメッセージ名を圧縮するために、 メッセージ番号の欠番を取り除きます。
‘−recurse’ スイッチは、それぞれのフォルダを再帰的に表示していきます。 このオプションを使用すると、 それぞれのフォルダ内にサブフォルダを探しにいくため、 ‘−fast’ オプションによる高速化がかなり損なわれます。 それでも、この2つのオプションの組み合わせは効果的といえます。
指定された(あるいはデフォルトの)フォルダが存在しない場合には、 ユーザは、そのフォルダを作成するかどうかを尋ねられます (後に使用するため、空のフォルダを作成します)。
‘−push’ スイッチは、 カレントフォルダを folder−stack に退避し、 ‘+folder’ の引数をカレントのフォルダにするよう folder に指示します。 ‘+folder’ が指定されていない場合には、 カレントフォルダと folder−stack のトップを交換します。 これは、C シェルの “pushd” 操作に相当します。
‘−pop’ スイッチは、 カレントフォルダに folder−stack のトップを複写した後、 フォルダスタックのトップを破棄するよう folder に指示します。 ‘+folder’ を指定してはいけません。 これは C シェル の “popd” 操作に相当します。 ‘−pushd’ スイッチと ‘−pop’ スイッチは互いに排他的です。 最も後に指定された方が有効となります。
‘−list’ スイッチは、folder−stack の内容を 表示するよう folder に指示します。 ‘+folder’ 引数を指定してはいけません。 ‘−pushd’ または ‘−pop’ が正常に終了した後、 ‘−list’ 操作が行なわれます。 これは C シェル 上での “dirs” 操作に相当します。
関連ファイル
^$HOME/.mh_profileユーザのプロファイル
プロファイルコンポーネント
^Path:~^ユーザの MH ディレクトリ
^Current−Folder:~^検索するデフォルトのカレントフォルダ
^Folder−Protect:~^新しいフォルダを作成するときに
^~^セットするモード
^Folder−Stack:~^フォルダスタック
^lsproc:~^フォルダの内容を表示するプログラム
関連事項
デフォルト値
^‘+folder’カレントフォルダ ^‘msg’ デフォルトはない ^‘−nofast’ ^‘−noheader’ ^‘−nototal’ ^‘−nopack’ ^‘−norecurse’ ‘−list’、‘−push’、‘−pop’が指定されていない場合、‘−print’がデフォルト
コンテクスト
‘+folder’ / ‘msg’ が指定されている場合には、それらがカレントのフォルダ/メッセージになります。
歴史
MH の以前のバージョンでは、‘−fast’ スイッチ によりカレントのフォルダのコンテクスト変更が行なわれ ませんでした。この点は改良されました。‘+folder’ が指定 されると、folder は常にカレントフォルダをその フォルダに変更します。
NEWS-OSRelease 3.3