XMH(1) — UNIX Programmer’s Manual
名称
xmh − X ウィンドウの対 MH メッセージ処理システムインタフェース
形式
xmh [−path mailpath] [−initial foldername] [−flag] [−toolkitoption ...]
解説
xmh プログラムは、 MH メッセージ処理システムへのウィンドウ指向の フロントエンドを提供します。 大型グラフィックディスプレイとポインタを利用するように設計されています。 通常の端末上ではまったく動作しません。 xmh は、ユーザインタフェースコードだけで構成されています。 実際にメイルで何か行うには、mh パッケージを呼び出さなくては なりません。 この文書の長さに惑わされないでください。 xmh は本当に使いやすいものです !
インストール
xmh の現在のバージョンでは、ユーザはすでに、mh、バージョン 6 を使用するようセットアップしていなくてはなりません。 これを行うには、ホームディレクトリ内に .mh_profile というファイルが あるか調べてください。 このファイルがあったら、 “Current-Folder” で始まる行が含まれている ことを確認してください。 これが確認できたら、バージョン 4 、または mh のより初期の バージョンを使っていることになります。 バージョン 6 に変換するには、この行を取り除かなくてはなりません(これを しないと、 stderr に疑似出力が生じ、セットアップによっては xmh を ハングすることがあります)。 まだ .mh_profile をもっていない場合、シェルに “inc” と入力する ことによって、このファイル(および、必要なものすべて)を作成できます。 詳細は、mh(1) の文書を参照してください。
XMH の実行
他の X アプリケーション(例、 xterm)と同じように、 xmh を 実行します。 xmh は、コマンド行ディスプレイ(形式 “−display host:dpy”)を 受け付けます。 デフォルトのディスプレイは、環境変数 DISPLAY で指定されています。 この文書の残りはおそらく、実際に xmh を実行して、説明されている 事柄を見ながらでないと、理解するのが難しいでしょう。
基本のスクリーンレイアウト
xmh は、スクリーン 1 つで開始します。 スクリーン上には 6 〜 7 の領域があります。
− フォルダのリスト(mh の新規ユーザはここでは、 “inbox” しか見えません)。
− グローバルおよびフォルダ指向のコマンドのリスト。
− フォルダの 1 つの中のメッセージリスト(最初は、これは “inbox” の中の メッセージを表示します)。
− メッセージ指向のコマンドのリスト。
− メッセージのうちの 1 つのビュー(最初は、これは空白です)。
− 表示されているメッセージに対するコマンドリスト。
さらに、次が表示されることがあります。
− このフォルダに対して定義されたメッセージシーケンスのリスト。 これは、このフォルダのメッセージリストのすぐ下に表示されます( メッセージシーケンスについては後述します。これが何だかわからない方は、 まだ何ももっていないからです)。
xmh とツールキット
xmh は、 X ツールキットを使用します。 以下に説明する多くの機能(スクロールバー、ボタンボックスなど)は、 実際にはツールキットの一部で、ここでは完全を記すために説明するだけです。 詳細に関しては、ツールキットの文書を参照してください。
スクロールバー
スクリーンのいくつかの部分は、グレイのバーを含む垂直の領域を左に もっています。 この領域がスクロールバーです。 これは、ウィンドウ中のデータが、スクリーンに表示できる以上のスペースを とっている場合には必ず使用します。 グレイのバーは、データが見える部分を示しています。 したがって、領域の全部がグレイの場合、データはすべて見えます。 領域の前半だけがグレイの場合、データの上半分だけが見えます。 スクロールバーの中のポインタを使って、データが見える部分を変更する ことができます。 真中のボタンをクリツクすると、グレイの領域の一番上の部分が、ポインタの ある場所に移動して、それに対応する部分のデータが表示されます。 真中のボタンを押し続けると、グレイの領域中を移動することができます。 これにより、データの一番上に簡単にいくことができます。 真中のボタンを押しながら、スクロールバーの一番上まで移動して、ボタンを 離すだけです。 ボタン 1 でクリックすると、ポインタの右のデータが、ウィンドウの一番 上までスクロールします。ポインタボタン 3 でクリックすると、ウィンドウの 一番上のデータが、ポインタのあるところまでスクロールダウンします。
ボタンボックス
たくさんのワードまたは短い句で構成されている領域(それぞれがボックスで 囲まれています)は、ボタンボックスと呼ばれます。 各ボックスは、ポインタをそのボックス上に移動して、ポインタボタン 1 を 押すことによって押すことができるボタンです。 与えられたボタンボックスに、入れることのできる以上のボタンがある場合は、 これは必ずスクロールバーで表示されるので、希望のボタンまでスクロールする ことができます。
領域の相対サイズの調節
スクリーン上のさまざまな領域のサイズに満足できない場合は、それを簡単に 変更することができます。 それぞれのリージョン間のボーダの右端の近くは、ブラックボックスで、 グリップと呼ばれます。 ポインタでこのグリップを指して、ポインタボタンを押し、上下に移動して、 希望の場所でボタンを離します。 使用するポインタボタンによって、動作が異なります。 真中のボタンで移動すると、ボーダだけが移動します。 この方法は理解しやすいですが、おそらく最も役に立たないでしょう。 ポインタボタン 1 で移動すると、上のウィンドウのサイズを調節できます。 xmh は、その下のウィンドウを調節して、これを補正しようとします。 ポインタボタン 3 で移動すると、下のウィンドウサイズを調節できます。 xmh は、その上のウィンドウを調節して、これを補正しようとします。 すべてのウィンドウには、最小と最大のサイズがあります。 ウィンドウが無効なサイズとなるような点を越えてボーダを移動することは できません。
選択フォルダ
選択されたフォルダは、最上部のボタンボックス内で強調されているフォルダ 名です。 なお、これは、見えているフォルダと必ずしも同じでないことに注意して ください。 選択したフォルダを変更するには、希望するフォルダボタンを押すだけです。
一般的なコマンドとフォルダコマンド
2 番目のボタンボックスは、大域的性質をもつコマンドを含んでいます。
Quit XMH
変更がセーブされたかをチェックしてから、 xmh を終了します。
Compose Message
新しいメッセージを構成します。 新しいウィンドウが現れます。 この詳細については、後述の生成用ウィンドウを参照してください。
Open Folder
選択したフォルダにデータを表示します。 したがって、選択したフォルダも、ビューアブルなフォルダになります。
Open Folder in New Window
新しいスクリーンを作成して、そのスクリーン選択したフォルダを表示します。 ただし、同じフォルダは複数のスクリーンに同時に表示できないことに 注意してください。
Create Folder
新しいフォルダを作成します。 新しいフォルダ名を入力するように促されます。 名前を入力するには、そのためのブランクボックスをポインタで指して、 名前を入力します。 終了したら、確認ボタンを押すか、またはこの操作を取り消すには、アボート ボタンを押します。
Delete Folder
選択したフォルダを破壊します。この動作を行うか否か質問されます(確認 ウィンドウを参照してください)。
強調表示メッセージ、選択メッセージ
と現在のメッセージ
ビューアブルなフォルダに対するメッセージリストの中のメッセージのセット を強調することができます。 メッセージを強調するには、強調したいメッセージの上で、ポインタボタン 1 を使用してクリックするだけです。 メッセージの範囲を強調するには、最初のメッセージ上でポインタボタン 1 を 使用してクリックし、最後のメッセージ上でポインタボタン 3 を使用して クリックします。 選択されたメッセージは、強調表示メッセージがある場合には、これと同じです。 強調されているメッセージがない場合は、選択されたメッセージは、現在の メッセージと同じであるとみなされます。 現在のメッセージは、メッセージ番号の次に ’+’ を付けて示されます。 これは通常、現在表示されているメッセージに対応します。
メッセージコマンド
3 番目のボタンボックス(メッセージシーケンスを表示している場合は、 4 番目)は、メッセージを処理するコマンドを含んでいます。
Incorporate New Mail
受け取った新しいメイルをインボックスフォルダに追加して、現在の メッセージを最初の新しいメッセージにします(このボタンは、 “inbox” が 表示されているフォルダである場合にだけ、選択できます)。
View Next Message
最初の選択メッセージを見ます。 メッセージが強調されていない場合、現在のメッセージを見ます。 現在のメッセージがすでに表示されている場合、現在のメッセージの後の 最初のマークなしのメッセージを見ます。
View Previous Message
最後の選択メッセージを見ます。 メッセージが強調されていない場合、現在のメッセージを見ます。 現在のメッセージがすでに表示されている場合、現在のメッセージの前の 最初のマークなしメッセージを見ます。
Mark Deleted
選択したメッセージに削除マークを付けます。 メッセージが強調されていない場合、これは自動的に次のマークなしの メッセージを表示します。
Mark Move
選択したメッセージを現在のフォルダに移動するようにマークします(現在の フォルダが表示されているフォルダと同じ場合は、このコマンドは、単に ブザーを鳴らします)。 メッセージが強調されていない場合、これは自動的に次のマークなしの メッセージを表示します。
Mark Copy
選択したメッセージを現在のフォルダにコピーするようマークします(現在の フォルダが表示されているフォルダと同じ場合は、このコマンドは単に ブザーを鳴らします)。
Unmark
選択したメッセージから上記の 3 つのマークのどれかを削除します。
View in New Window
最初の選択メッセージのビューだけを含む新しいウィンドウを作成します。
Reply 最初の選択メッセージに応えて生成用ウィンドウを作成します。
Forward
本体が、選択メッセージの内容となるように初期設定された生成用 ウィンドウを作成します。
Use as Composition
本体がこのメッセージとなるように初期設定された生成用ウィンドウを 作成します。 なお、生成用ウィンドウで行ったいかなる変更も、このメッセージの中に セーブされることに注意してください。 この機能は、 “ ドラフト ” フォルダとともに使用できることを 意味しています(生成用ウィンドウを参照してください)。
Commit Changes
このフォルダ中でマークされている削除、移動、コピーを実行します。
Print 選択したメッセージを表示します。 xmh は通常、 enscript(1) コマンドを呼び出すことによって 表示しますが、使用するコマンドを変更することもできます(後述の カスタマイズを参照してください)。
Pack folder
1 から始まり、 1 ずつ増えるように、このフォルダ中のメッセージに番号を 付け直します。
Sort folder
フォルダ中のメッセージを入力順にソートします。 副作用として、これはフォルダをパックします。
Force Rescan
メッセージリストを再構成します。 もっているうちのどのメッセージが誤っているかという xmh の考えが 疑わしい場合は必ず、このコマンドを使用します。(特に、これは xmh を 使わないで直接 mh コマンドを使って何かを変更した場合に、役に立ちます)。
Pick Messages
新しいメッセージシーケンスを定義します(メッセージシーケンスを 参照してください)。
以下のボタンが表示されますが、現在のフォルダに、任意のメッセージ シーケンスが定義されている場合にだけ感知可能です(メッセージ シーケンスを参照してください)。
Open Sequence
表示されているシーケンスを選択したシーケンスと同じになるように変更します。
Add to Sequence
選択したメッセージを選択したシーケンスに追加します。
Remove from Sequence
選択したメッセージを選択したシーケンスから削除します。
Delete Sequence
選択したシーケンスを全部削除します。 なお、メッセージ自体は影響を受けないことに注意してください。 これらは、メッセージシーケンスとしてグループ化されないだけです。
ビューウィンドウ
これらのウィンドウ中のコマンドは、選択したメッセージに影響を与える 代わりに、表示されているメッセージに影響を与えることを除いて、同じ 名前のメッセージコマンドと同じです。 さらに、表示されているメッセージを編集することができる “Edit View” ボタンがあります。 編集中は、 “Edit View” ボタンは、 “Save View” ボタンに変わります。 編集をセーブするためには、このボタンを押さなくてはなりません。
生成用ウィンドウ
通常のテキスト編集機能の他に、生成用ウィンドウに対応付けられた 6 つの コマンドボタンがあります。
Close この生成用ウィンドウをクローズします。 最後に Save または Send ボタンを使用してから、なんらかの変更を 行っている場合、これをセーブしなくても良いか否か確認されます。
Send この生成用ウィンドウを送ります。
Reset 現在の生成用ウィンドウを空のメッセージと置換します。 最後に Save または Send ボタンを使用してから、なんらかの変更を 行っている場合、これをセーブしなくても良いか否か確認されます。
Compose
別の新しい生成用ウィンドウを表示します。
Save この生成用ウィンドウをドラフトフォルダにセーブします(“ ドラフト ” という名前のファイルをもっていない場合は、それを作成します)。 この後で生成用ウィンドウを安全にクローズすることができます。 将来的には、ドラフトフォルダをオープンし、メッセージを選択し、 “Use as Composition” コマンドを使って、この生成用ウィンドウ上で 作業を続けることができます。
Insert 関連メッセージを生成用ウィンドウに挿入します。 生成用ウィンドウが、 Reply ボタンで作成された場合、関連メッセージは、 応答されているメッセージになり、そうでない場合は、関連メッセージは 定義されず、このボタンは非活性ボタンとなります。 メッセージは挿入される前に、ろ過されます。 後述のカスタマイズという項の ReplyInsertFilter を参照してください。
テキスト編集コマンド
すべてのテキスト編集コマンドは実際には、 X ツールキットの Text ウィジェットによって定義されます。 コマンドは、標準の X ツールキットキーリバインディングメカニズムを介して、 次に説明するデフォルト以外のキーにバインドすることができます。 詳細に関しては、 X ツールキットと Athena Widgets 文書を参照してください。 テキストを入力するように求められたら必ず、標準のテキスト編集 インタフェースを使用します。 さまざまな制御とメタキーストロークの組合わせが、やや Emacs のような コマンドセットにバインドされます。 さらに、ポインタボタンを使って、テキストの一部を選択したり、テキスト中 の挿入ポイントを移動したりすることができます。 ポインタボタン 1 を押すことにより、挿入ポイントをポインタに移動します。 ボタン 1 を 2 回クリックするとワードを、 3 回クリックするとパラグラフを、 そして 4 回クリックするとすべてを選択します。 ポインタボタン 3 を使うと、選択をどちらかの方向に拡張することができます。 以下の説明では、行はウィンドウ中の表示されている文字の行を、パラグラフは、 キャリッジリターン間のテキストを示しています。 パラグラフ中のテキストは、現在のウィンドウ幅に基づいて行に分割されます。 以下のキーストロークの組合わせが定義されています。
Control-A
現在の行の始めに移動します。
Control-B, Control-H, Backspace
1 文字だけ前に戻ります。
Control-D
次の文字を削除します。
Control-E
現在の行の終わりに移動します。
Control-F
1 文字だけ先に移動します。
Control-J, LineFeed
前のパラグラフと同じインデントで新しいパラグラフを作成します。
Control-K
この行の残りを削除します。
Control-L
リフレッシュします。このウィンドウをリペイントします。
Control-M, Return
新しいパラグラフ。
Control-N
次の行に移動します。
Control-O
このパラグラフを 2 つに分割します。
Control-P
前の行に戻ります。
Control-V
次の画面一杯のテキストに移動します。
Control-W
選択したテキストを削除します。
Control-Y
最後に削除したテキストを挿入します。
Control-Z
テキストを 1 行だけ上にスクロールします。
Meta-< 文書の始めに移動します。
Meta-> 文書の終わりに移動します。
Meta-[ 1 パラグラフ前に戻ります。
Meta-] 1 パラグラフ先に移動します。
Meta-B 1 ワード前に戻ります。
Meta-D 次のワードを削除します。
Meta-F 1 ワード先に移動します。
Meta-H, Meta-Delete
前のワードを削除します。
Meta-I ファイルを挿入します。 任意のテキストを選択した場合、選択したテキストをファイル名として 使用します。 そうでない場合、希望するファイル名を入力できるボックスが表示されます。
Meta-V 前の画面一杯のテキストに戻ります。
Meta-Y 最後に選択したテキストをここに挿入します。 なお、これは、別のテキストサブウィンドウで選択されたテキストで あるかもしれないことに注意してください。 また、 xterm ウィンドウでテキストを選択すると、そのテキストはこの コマンドで xmh ウィンドウに挿入することができます。 ポインタボタン 2 を押すのは、これに相当します
Meta-Z テキストを1 行下にスクロールします。
Delete 前の文字を削除します。
確認ウィンドウ
あるワークを失ってしまうか、または危険が生じるようなボタンを押す場合は 必ず、ウィンドウが表示されて、その動作の確認を求めます。 このウィンドウには、 “Abort” または “No”ボタン、および “Confirm” または “Yes” ボタンが含まれています。 “Abort” ボタンを押すと、操作が取り消され、 “Confirm” ボタンを押すと、 操作が進行します(非常に便利な方法があります。オリジナルボタンを押し、 さらにもう一度そのボタンを押すとこれは “Confirm” と解釈されます。 別のコマンドボタンを押すと、 “Abort” と解釈されます)。
メッセージシーケンス
mh メッセージシーケンスは、ある名前に対応付けられたメッセージの集合です。 これは、特定のフォルダに固有のものです。 2 つの異なるフォルダが、同じ名前のシーケンスをもつことができます。 すべてのフォルダで、 “all” というシーケンスが事前定義されています。 これは、そのフォルダ中のすべてのメッセージの集合で構成されています( “cur” というシーケンスも通常、すべてのフォルダに対して定義されています。 これは、現在のメッセージだけで構成されています。 xmh は、 “cur” をユーザに隠していますが、その代わり現在の メッセージに “+” を付けています。 また、 xmh は、 “ 見えない ” シーケンスはサポートしないので、 これもユーザに隠されています)。 フォルダに対するメッセージシーケンスは、シーケンス名(“all” も含む)を 含むボタンとして表示されます。 内容表(aka “toc”)は、いつでも 1 つのメッセージシーケンスを 表示しています。 これは、 “ 表示されているシーケンス ” と呼ばれます。 これが “all” でないと、その名前は、フォルダ名のすぐ後のタイトルバーに 表示されます。 また、いつでも、シーケンスボタンのうちの 1 つが強調されます。 これは、 “ 選択されたシーケンス ” と呼ばれます。 なお、表示されているシーケンスと選択されたシーケンスは必ずしも 同じものではないことに注意してください(これは、フォルダボタンが動作する 方法にとてもよく対応しています)。 Open Sequence、Add to Sequence、Remove from Sequence、 および Delete Sequence ボタンは、表示されているフォルダが メッセージシーケンスを含んでいる場合にだけアクティブです。
なお、上記のどれも実際には、メッセージがフォルダの中にあろうと なかろうとメッセージには影響を与えないことに注意してください。 シーケンスは、フォルダ中のメッセージの集合であることを覚えておいて ください。 上記の操作は、どのメッセージがその集合の中にあるかに影響を与えるだけです。 新しいシーケンスを作成するには、 “Pick” ボタンを押してください。 テキストを入力すべきたくさんの場所をもつ新しいウィンドウが表示されます。 基本的には、メッセージの特性に基づいて、メッセージシーケンスの最初の セットを記述することができます。 このように、シーケンスを特定の人物からのまたは特定の題目をもつなどの 最初のすべてのメッセージであると定義することができます。 また、ブール演算子でさまざまなものと接続できるので、題目 “xmh” を もつ、 “weissman” からのすべてのものを選択することができます。 たぶん、レイアウトはかなり明確です。最も単純な事例は、最も簡単です。 適切なフィールドを指し入力するだけです。 複数のフィールドに入力する場合、すべての空でないフィールドに一致する メッセージだけを選択します。 より複雑な事例は、あるフィールドまたは別のフィールドと一致するものを 欲するが、必ずしも両方は必要ない場合に生じます。 これが、すべての “or” ボタンが存在する理由です。 題目 “xmh” または “xterm” をもつすべてのものを希望する場合は、単に “Subject:” フィールドの次に “or” ボタンを押します。 他のボックスが表示されて、別の題目を入力することができます。 “weissman” からのすべてのもの、または題目 “xmh” をもつすべての もののいずれかを希望するけれども、必ずしも両方は必要ない場合、“-Or-” ボタンを選択します。 これは基本的に書式サイズを 2 倍にします。 次に上半分の from: ボックスに “weissman” を入力し、下半分の subject: ボックスに “xmh” を入力することができます。 “Skip” ボタンを選択してある場合は、その行上のフィールドと一致しない メッセージだけが含まれます。 最後に、ウィンドウの一番下の部分にさらにいくつかのボックスが表示されます。 その 1 つは、定義しているシーケンス名です(“Pick” を押した場合は、 選択したシーケンスの名前が、そして、 “all” が、選択したシーケンスの 場合は “temp” がデフォルト名になります)。 別のボックスは、このシーケンスの潜在的なメンバを見つけるための シーケンスを定義します。 これは、 “Pick” が押されると、表示されているシーケンスにデフォルト 設定されます。 さらに 2 つのボックスで、日付範囲を定義します。 その日付範囲内のメッセージだけが考慮されます。 これらの日付は、 822 スタイルのフォーマットで入力しなくてはなりません。 各日付は、書式 “dd mmm yy hh:mm:ss zzz” です。 ここで、 dd は 1 または 2 桁の月の日、 mmm は月の 3 文字の省略形、 そして、 yy は年です。 残りのフィールドはオプションで、 hh、mm、ss は時刻を指定し、 zzz は 時間帯を選択します。 なお、時間が指定されない場合は、デフォルトにより真夜中になります。 したがって、 “7 nov 86” − “8 nov 86” の範囲を選択すると、 8 日の メッセージはすべて、真夜中を過ぎて到着するので、 7 日のメッセージだけを 得ることになります。 “ 日付フィールド ” は、この日付範囲を見つけるためのヘッダ中の日付 フィールドを指定します。 これはおそらく、誰にも役に立たないでしょう。 定義しているシーケンスがすでに存在している場合、任意に、古いセットを 新しいセットとマージすることができます。 このために、 “Yes” と “No” ボタンが存在します。 最後に全部を “OK” にするか、またはそれを “Cancel” することができます。 一般的に大部分の人々は、これらの機能をほとんど使用しません。 しかし、時には、 “Pick” を使って、いくつかのメッセージを見つけて、 そのメッセージ中を検索してから、“Delete Sequence” を押して、すべての ものを元の状態に戻すのもよいでしょう。
XMH のカストマイズ
すべての標準 X アプリケーションと同じように、 xmh は、 リソースマネージャのエントリを介してカスタマイズすることができます。 以下のリソースマネージャエントリが定義されています [ 注 : エントリ名は すべて小文字、または次に示すとおりの正確な大文字と小文字の組合わせの どちらかで入力しなくてはなりません ] 。
BackGround
バックグラウンドカラー。 現在ではこれはボタンにだけ影響を与えます(デフォルトは白)。
ButtonFont
ボタン名に対して使用するフォント(デフォルトは “timrom10”)。
CheckNewMail
真の場合、 xmh は定期的な間隔で、新しいメイルがいずれかのフォルダ に到着しているか否かをチェックします。 新しいメイルが検索されるのを待っている場合、ビジュアルなメッセージが 与えられます(デフォルトは真)。
CompButtonLines
1 つの生成用ウィンドウの下で表示するボタンの行数(デフォルトは 1)。
CompFont
メッセージを構成するときに使用するフォント(デフォルトは “6x13”)。
CompGeometry
生成用ウィンドウを含むウィンドウの初期のジオメトリ。
CompLines
表示する生成用ウィンドウの行数(デフォルトは 20)。
ConfirmFont
確認ウィンドウに使用するフォント(デフォルトは “timrom10b”)。
FolderButtonLines
表示するフォルダコマンドボタンの行数(デフォルトは 1)。
FolderLines
表示するフォルダ名ボタンの行数(デフォルトは 1)。
ForeGround
フォアグラウンドカラー。現在、これは、タイトルバーとボタンにしか影響を 与えません(デフォルトは黒)。
Geometry
使用するデフォルトのジオメトリ(デフォルトはなしです)。
HideBoringHeaders
“on” の場合、 xmh は、メッセージ中の興味のないヘッダ行を スクロールすることによりスキップしようとします(デフォルトは “on”)。
InitialFolder
起動時に表示するフォルダ。コマンド行オプション −initial で 設定することもできます(デフォルトは “inbox”)
InitialIncFile
入力メイルドロップのファイル名。 xmh は、 “inc −file” コマンド に対してファイル名を構成しようとしますが、インストールによっては(例、 ポストオフィスプロトコルを使っているインストール)、適切なファイルは ありません。 この場合、 InitialIncFile は、空の文字列として指定しなくては ならず、 inc は、 −file 引数なしで呼び出されます。
LabelFont
タイトルバーに使用するフォント(デフォルトは “timrom10i”)。
MailPath
メイルフォルダを位置付けるためのフルパスプレフィツクス。コマンド行 オプション −path で設定することもできます(デフォルトは、 $HOME/.mh_profile 中の、 “Path” 構成要素、または、ない場合は、 “$HOME/Mail”)。
MailWaitingFlag
真の場合、 xmh は、新しいメイルが検索されるのを待っているときに、 そのアイコン中の表示を設定しようとします。 このオプションが真の場合、 CheckNewMail も同様に真であると仮定 されます。 -flag コマンド行オプションは、MailWaitingFlag をオンに するための近道です。
MhPath
mh コマンドを見つけるためのディレクトリ。コマンドがここで見つから なかった場合、ユーザのパス内のディレクトリが探索されます(デフォルトは “/usr/local/mh6”)。
PickGeometry
ピックウィンドウの初期のジオメトリ。
PickEntryFont
ピックウィンドウ中のユーザテキストフィールドに使用するフォント( デフォルトは “timrom10”)。
PickTextFont
ピックウィンドウ中の静的なテキストフィールドに使用するフォント( デフォルトは “timrom10”)。
PrintCommand
メッセージを表示するために実行する sh コマンド。 なお、 stdout と stderr は明確にリダイレクトされなくてはならないことに 注意してください。 メッセージ、またはメッセージの範囲を表示用に選択すると、各メッセージ ファイルのフルファイルパスが、指定されたプリントコマンドに付加されます (デフォルトは “enscript >/dev/null 2>/dev/null”)。
ReplyInsertFilter
生成用ウィンドウで挿入ボタンが起動されたときに実行するシェルコマンド。 ソースメッセージのフルパスとファイル名が、 sh(1) に渡される前に コマンドの終わりに追加されます。 デフォルトのフィルタは echo です。 すなわち、ファイル名を生成用ウィンドウに挿入するだけです。 他の興味深いフィルタは、 awk −e ’{print " " $0}’ または /usr/new/mh.6.5/lib/mhl −form mhl.body です。
TempDir
一時ディレクトリをストアするための xmh 用ディレクトリ。 プライバシーのために、ユーザは、これをプライベートディレクトリに 変更したくなることがあるかもしれません(デフォルトは “/tmp”)。
TocButtonLines
表示するメッセージコマンドボタンの行数(デフォルトは 1)。
TocFont
フォルダの目次に使用するフォント(デフォルトは “6x13”)。
TocGeometry
マスタ xmh ウィンドウ用の初期のジオメトリ。
TocLines
フォルダの目次に表示する行数(デフォルトは 10)。
TocWidth
フォルダの目次の中で各メッセージに対して生成する文字数(デフォルトは 100 。 mhl を何回も使うよう計画している場合は 80)。
ViewButtonLines
メッセージのビューの下で表示するボタンの行数(デフォルトは 1)。
ViewFont
メッセージのビューに対して使用するフォント(デフォルトは “6x13”)。
ViewGeometry
メッセージのビューだけを表示するウィンドウ用の初期のジオメトリ。
ViewLines
表示するメッセージの行数(デフォルトは 20)。
TocGeometry、ViewGeometry、CompGeometry、または PickGeometry が 指定されていない場合、その代わりに Geometry の値が使用されます。 その結果生じる高さが指定されていない場合(例、 ""、"=500"、"+0−0")、 デフォルトの高さは、上記で指定されたフォントと行数から計算されます。 幅が指定されていない場合は(例、 ""、"=x300"、"−0+0)、ディスプレイ幅の 半分を使用します。 未指定の場合、ピックウィンドウの高さは、ディスプレイの高さの半分に デフォルト設定されます。 これらのオプションはどれも、標準 X ツールキットリソース指定メカニズムを 使って、コマンド行上で指定することができます。 したがって、すべてのメッセージヘッダを示して、 xmh を実行するには、 次のようになります。 % xmh −xrm ’∗HideBoringHeaders:off’
生成用ウィンドウに表示される初期のテキストは、対応する mh コマンド、 すなわち comp、repl、または forw を実行することに よって生成されます。 したがって、メッセージ構成要素は、これらのコマンドに対して 指定されたようにカスタマイズすることができます。 Comp は、 xmh の呼び出しごとに 1 回だけ実行されて、連続する 新しい生成には、メッセージテンプレートが再使用されます。
ファイル
~/Mail
~/.mh_profile
関連事項
X(1), xrdb(1), X ツールキット、 mh(1) − mh メッセージハンドラ
バグ
表示サポートは最小限度のものです。 コマンドに対するキーボードの短縮入力はよいものです。 “ 見えない ” メッセージシーケンスを扱わなくてはなりません。 ユーザが以前に mh を使ったことがなく、自分自身のために何かを 設定しなくてはならない場合、それ自体で決定しなくてはなりません。 まだ提供されていないコマンドがいくつかあります(再命名フォルダ、 再メイルメッセージ)。 サブフォルダのサポートが必要です。
版権
Copyright 1988, Digital Equipment Corporation.
権利と許可の声明文については、 X(1) を参照のこと。
著者
Terry Weissman, Digital Western Research Laboratory
NEWS-OSRelease 3.3