X10TOX11(1) — UNIX Programmer’s Manual
名称
x10tox11 − X バージョン 10 から X バージョン 11 へのプロトコルコンバータ
形式
x10tox11 [ −display host:display ]
解説
x10tox11 は、X ウィンドウシステムバージョン 10 のサーバとして動作します。 これは、X バージョン 10 のクライアントを、バージョン 10 のリクエストを 適切なバージョン 11 のリクエストに変換し、そしてサーバから受信される すべてのバージョン 11 のイベントをバージョン 10 のイベントに変換する ことによって、変更なしで X バージョン 11 の下で実行させることができます。 バージョン 10 のクライアントにとってみれば、バージョン 11 の クライアントはすべてバージョン 10 のクライアントのように見えます。 そしてバージョン 11 のクライアントにとってみれば、バージョン 10 の クライアントはすべてバージョン 11 のクライアントのように見えます。 したがって、バージョン 11 のウィンドウマネージャは、バージョン 10 の クライアントを操作することができるのです。
このプログラムは、X10 の libnest ddX ライブラリは使用しません。 これは、X10 の下位レベルの操作をインプリメントするのに単に X11 の グラフィックスコールを使用するのではなく、 実際のプロトコルトランスレーションを行います。 その結果、この方が X10 の Xnest サーバより高速かつ頑丈なのです。
通常の使用法
プロトコルコンバータは、X11 のサーバを起動した後で実行しなければならず、 以下のバックグラウンドで実行しなければなりません。
x10tox11 &
プログラムは、故意に終了されるか、 X11 サーバが停止されない限り動作し続けます。
オプション
−display host:display
接続をしたい X11 のディスプレイを指定するための標準オプションです。 デフォルトは、unix:0.0 です。 なお、 x10tox11 は必ず、それが接続される X11 のサーバと同じディスプレイ番号を もつ X10 のサーバであるかのように動作することに注意してください。 たとえば、DISPLAY 環境変数や、-display オプション が fizzle:1.0 を指定した場合は、 x10tox11 はディスプレイ1に対するホスト fizzle 上の X11 のサーバに接続され、 ディスプレイ1に対する X10 のサーバであるかのように動作します。 よって、X10 クライアントは、fizzle:1.0 に設定された 環境変数 DISPLAY をもつことになります (ただし、X10 クライアント が fizzle:1.0 を使用してもクライアントは動作します)。
MinimumTileSize=n
受入れ可能な最小のタイルサイズを n に設定します。 X10 の XQueryShape と X11 の XQueryBestSize の間には意味上の相違が あります。 すなわち、X11 はどんなタイルサイズでも許すけれども、 最適値を返すのに対して、X10 は最小のタイルサイズを強要します。 通常、この最小のタイルサイズは 16 で、これが x10tox11 に対するデフォルトです。 これによって X10 のクライアントが中断される場合は、 このオプションでそれをオーバライドすることができます。
help
これによって、用途メッセージが表示され、脱出します。
NoOverrideRedirect
これは、 x10tox11 に対して、ウィンドウを作成したりマップしたりするときに、 OverrideRedirect を使用しないようにあらゆる手段を行使するよう指示します。 通常、 x10tox11 は、OverrideRedirect 属性が真に設定されているすべてのウィンドウを作成します。 このオプションをコマンド行の上に置くと、 メニューのように見えるウィンドウ以外には、 x10tox11 は OverrideRedirect は使用しません。 これによって、タイトルバーを提供するウィンドウマネージャがそれを行う ことができます。 残念ながら、X10 のクライアントがウィンドウをどのように処理しようとして いるのかは、前もって判断することはできません。 さらに、X10 クライアントは、OverrideRedirect 属性が真でない限り、 X11 のウィンドウマネージャを混乱させる X10 のウィンドウを 自発的にアンマップします。 また、X11 のウィンドウマネージャの中には、OverrideRedirect とマークが 付けられているウィンドウをサイズ変更したり移動したりするのを拒否する ものもいます。 これは、X11 共同体が Inter Client Communications Convention Manual (ICCCM− クライアント間通信規則マニュアル) を採用すれば、ある程度 解決されるでしょう。
関連事項
バグ
バージョン 11 のサーバを介してバージョン 10 をエミュレートすることに 関するいくつかの制限があります。 詳細については、ファイル /usr/lib/X/x10tox11.help を参照してください。
ウィンドウマネージャの中には、デフォルトにより、X10 クライアントの ウィンドウ上で移動や、サイズ変更や、操作の実行を行うことを拒否する ものもあります。
ソースが特定のフラグでコンパイルされている場合は、かなりの量の デバッキング機能を使用することができます。 help オプションを使用すると、デバッキング機能を使用することが できるか否かが分かります。 x10tox11 は、それらに OverrideRedirect のマークを付けます。 上記の オプション を参照してください。
版権
Copyright 1988, Tektronix Inc.
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著者
Todd Brunhoff, Visual Systems Laboratory, Tektronix.
NEWS-OSRelease 3.3