SPELL(1) — UNIX Programmer’s Manual
名称
spell, spellin, spellout − スペルエラーの検出
形式
spell [ −v ] [ −b ] [ −x ] [ −d hlist ] [ −s hstop ] [ −h spellhist ] [ file ] ...
spellin [ list ]
spellout [ −d ] list
解説
spell は指定のドキュメントから単語を集め、 それをスペルリストで調べます。 スペルリスト内で見つからず、 (語形変化、 接頭語、 接尾語を適用しても導き出すことのできない単語が、 標準出力に出力されます。 ファイルが指定されないと、 単語は標準入力から収集されます。
spell は、 ほとんどの troff および、 tbl、 eqn(1) の構文を無視します。
−v オプションを指定すると、 スペルリスト内の文字そのものでないすべての単語が出力されます。 そして、 スペルリスト内の単語からのそれらしい派生語が示されます。
−b オプションを指定すると、 英国式つづりでチェックされます。 centre、 colour、 speciality、 travelled、 その他を 優先するだけでなく、 このオプションは standardise のような単語に −ise を強制しますが、 英国古語やオックスフォード英語辞書には及びません。
−x オプションを指定すると、 語幹と推定される各語に‘=’が付けられます。
スペリングリストは多くの資料に基づいています。 通常の辞書ほど完全ではありませんが、 固有名詞、 一般的技術用語に関しては効果的です。 生物学、 薬学、 化学の特殊な語彙の適用範囲は、 大きくはありません。
スペルリスト、 ストップリスト、 ヒストリファイルに使用する補助ファイルは、 −d、 −s、 −h オプションに続く引数で指定できます。 デフォルトファイルを下記に示します。 全出力のコピーはヒストリファイルに蓄えることができます。 ストップリストは見過ごしてしまうようなスペルミス (たとえば、 thier=thy−y+ier)を見つけ出します。
2つの補助ルーチンは、 spell が使用するハッシュリストの維持を助けるためにあります。 共に標準入力から 1行ごとに単語のセットを入力します。 spellin は標準入力からの単語と、 既に存在するリストファイル list の単語を組み合わせ、 標準出力に新しいリストを出力します。 list ファイルが指定されないと、 新しいリストが一から作られます。 spellout は標準入力からの各単語を捜し、 ハッシュされたリストファイル list で見つからないもの (オプション −d では、 存在するもの) を標準出力に出力します。 たとえば、 hookey がデフォルトのスペルリストに存在しないことを確認し、 それをユーザ固有のリストに追加し、 それから spell を使うために、 以下の操作を行います。
echo hookey | spellout /usr/dict/hlista
echo hookey | spellin /usr/dict/hlista > myhlist
spell −d myhlist huckfinn
関連ファイル
/usr/dict/hlist[ab]ハッシュされたスペルリスト、 米辞書(a)と英辞書(b)、 −d のデフォルト
/usr/dict/hstopハッシュされたストップリスト、 −s のデフォルト
/dev/nullヒストリファイル、 −h のデフォルト
/tmp/spell.$$∗テンポラリファイル
/usr/lib/spell
関連事項
deroff(1), sort(1), tee(1), sed(1)
バグ
スペルリストの網羅範囲が一様でありません。 新規にインストールする場合は、 ローカルに追加するものを収集するのに数ヵ月間出力を モニタしたほうがよいでしょう。
英国式つづりは米国人によって行われました。
NEWS-OSRelease 3.3