jsnacode(1) — Commands
名称
jsnacode − IBM−DEC ファイル変換ユーティリティ
形式
jsnacode [−オプション] [−i 入力ファイル] [−o 出力ファイル]
機能説明
jsnacode ユーティリティは, IBM漢字コードを含むファイルと DEC漢字コードを含むファイルの相互変換を行います。
オプション
−i入力ファイル名
jsnacode ユーティリティの入力ファイルとなるファイル名を指定 します。 このオプションを省略した場合は,標準入力が入力ファイルとなります。
−o出力ファイル名
jsnacode ユーティリティの出力ファイルとなるファイル名を指定 します。 このオプションを省略した場合は,標準出力が出力ファイルとなります。
−ipキーワード
入力ファイルのコード体系を指定します。 この際に指定できるキーワードはibm または dec です。
−opキーワード
出力ファイルのコード体系を指定します。 この際に指定できるキーワードはibm または dec です。
−c1バイトコードテーブル名
jsnatratbl ユーティリティにより作成される 1バイトコード・ テーブルのファイル名を指定します。
-e[ss | ls]
−e ss の場合
−ip dec −op ibmの場合
入力ファイルのデータ中に SS2 (X’8E’)が現われた場合, 次の 1バイトを JISカタカナ・コードセットと解釈します。 SS2 が付加されず に X’A1’ 以上 X’FE’ 以下のコードが現れた場合は,全角コードの上位バイト と解釈します。変換した IBMコードの全角文字列の前後には SO/SI文字が 挿入されます。
−ip ibm −op decの場合
JISカタカナ・コードセットに変換された場合は,前に SS2を付加してから ファイルに出力します。この出力ファイルは 端末またはプリンタに直接 出力する最終形式のファイルを想定しています。
−e ls の場合
−ip dec −op ibmの場合
入力ファイルのデータ中にLS3R(ESC |)が現れたとき以後, X’A1’以上X’EF’以下 のコードを 2バイトコードの上位バイトと解釈します。 LS2R(ESC})が現れたとき以後のコードを, すべて 1バイトコードと解釈します。
−e と −k は同時には指定できません。この指定が無い場合は, −k の指定に従います。変換した IBMコードの 2バイトコード文字列の 前後にはシフトコード (X’28’,X’29’) が挿入されます。
−ip ibm −op decの場合
JISカタカナ・コードに変換された場合は,その 1バイト文字列の前後に LS2R, LS3Rを付加してからファイルに出力します。この出力ファイルは, 端末 またはプリンタに直接出力する最終形式のファイルを想定しています。
−e と −k は同時には指定できません。この指定が無い場合は, −k の指定に従います。
−e オプションを指定せずに,環境変数 JSNACODE_ESCAPE を ss または ls に定義することにより,−e ss または −e ls と同じ結果が得られます。
以下は C-shell の場合の環境変数の定義例です。
% setenv JSNACODE_ESCAPE ss
ただし,明示的に −e を指定した場合は,環境変数より優先されます。
−x[ 外字管理ファイル名 ]
IBM 付加文字や IBMユーザ定義文字を DECユーザ定義領域のどの文字コード に割り当てるかを定めた外字管理ファイル名を指定します。
外字管理ファイルは,jsnaknjdef ユーティリティにより作成, 管理されるファイルです。
−x を指定した場合は,必ず外字管理ファイル名を指定しなければなり ません。
−x の指定がない場合,IBMから DECへの変換の場合は IBM 付加文字および IBMユーザ定義文字はすべて "□" (X’A2A2’)に, DECからIBMへの変換の場合,DEC拡張漢字セットの文字は,すべて (X’44E9’)に 変換します。
−f[s:開始位置] [e:終了位置 | l:長さ] [kanji | kana ]
1レコード内の変換の範囲を指定します。 −f オプションは 最大 32個まで記述できますが, 各々の -f オプションで指定する範囲が重なってはいけません。 また,33個以上指定しても 33個目からの修飾子は無視されます。
−f の指定がない時は,1レコード全体が変換の対象になります。 キーワード s: の省略値はレコードの先頭で, e: と l: は,レコードの最後の位置を示す値です。
e: と l: は,同時には指定できません。 また,キーワードの kana と kanji は,同時には指定でき ません。
キーワード s:, e:, l: の値を指定する場合, キーワードと値との間に空白を入れずに指定しないといけません.
−ip dec −op ibmの場合
-f オプションを指定しない場合は,先頭レコードが "<ESC>}"で 始まらない限り漢字モードから始まるものと見なします。
−ip ibm −op decの場合
-f オプションを指定しない場合は,先頭レコードが "SO"で始まらない 限り 英数字モードから始まるものと見なします。
-k[ KMAPレコード数 ]
KMAPレコード数の省略値は 1です。
−ip dec −op ibmの場合
−k を指定した時,入力ファイル名に ".kmap" を付加した名前のファイルが, 入力ファイルの 2バイトコード・ 1バイトコード混在情報を示す KMAPファイルであ るとみなされます。ただし, 環境変数 JSNACODE_KMAPFILE に KMAPファイル名が定義 されている場合には, そのファイル名が優先的に使用されます。
以下は C-shell の場合の環境変数の定義例です。
% setenv JEFCODE_KMAPFILE KMAPファイル名
コード変換は KMAPファイルに定義されている情報に従って実行されます。
KMAPレコード数の指定がある場合,KMAPファイルの先頭レコードから 指定されたレコード数を変換する際に使用します。 KMAPファイル内の全 KMAPレコード数が,指定された値より小さい場合は, 全 KMAPレコード数が,指定されてものとして処理されます。
−k と −e は同時には指定できません。 この指定がない場合は,−e の指定に従います。
また KMAPコードが,"Xk"で,対応する入力コードが漢字コードだった場合は, KMAPコードは"XX"であると見なします。
入力ファイルとして標準入力を使用した場合は, jsnacode_stdio.kmap という 名前の KMAPファイルを参照します. このファイルがない場合はエラーとなります。
−ip ibm −op decの場合
−k の指定がある場合,コマンド・パラメータで指定した出力ファイル中に 1バイトコードがあっても, エスケープ・シーケンス(SS2 または LS2R,LS3R)を 挿入せず, 出力ファイルの後に ".kmap" を付加したファイルを作成し, 2バイトコード・1バイトコードの混在情報を出力します。 ただし, もし環境変数 JSNACODE_KMAPFILE に KMAPファイル名が 割り当てられている場合は, そのファイル名で KMAPファイルが作成されます。
KMAPレコード数の指定がある場合,KMAPファイルに出力されるのは,出力 ファイルの先頭レコードから数えて KMAPレコード数分のレコードに 対する全角,半角コードの混在情報です。
環境変数 JSNACODE_KMAPFILEで指定されているファイル名があれば, そのファイルが KMAPファイルとして優先的に使用されます。
−k と −e は同時には指定できません。 この指定がない場合は,−e の指定に従います。
出力ファイルとして標準出力を使用した場合は, jsnacode_stdio.kmap という 名前の KMAPファイルが作成されます。
注意
−k オプションを指定し, IBM→DEC→IBM のように変換させよう として jsnacode コマンドをパイプでつないで連続実行させると, 出力中の KMAPファイルが参照できずにエラーとなります。 この場合は コマンドを複数回 に分けて実行してください。
−t
このオプションは,−ip dec −op ibmi の指定の場合有効です。 −t の指定がある場合は,タブをそれ自体有効なコードと解釈し, タブ・コードを空白文字列へ変換することを行いません。 - の指定がない場合は,タブ・コードを次の文字位置が 8の倍数となる ようにタブ文字を空白文字に変換します。
空白文字列の変換は,DECコードから IBMコードへの変換の前に行われます。 したがって全角コードの前後に挿入される SO/SI文字は,タブ位置の計算 には含まれません。
注意
jsnacodeユーティリティが ファイル・アクセス中に何らかのエラーを 検出した場合は,その旨を告げるメッセージを表示し,出力ファイルは消去されます。
関連項目
jsnaknjdef(8), jsnatratbl(8)
『日本語 DEC SNA リモート・ジョブ・エントリ for DEC OSF/1 ユーザー ズ・ガイド』